実用的でデザイン性もあるオリジナルグッズを展開しながら、環境に配慮している企業姿勢も同時にアピールできる、今までにない素材をお探しですか?今回ご紹介する「工業用クレープ紙」は、そんなご要望にぴったりです。
100%再生紙でありながら、耐久性が高く、繰り返し使えて、水にも強いのが工業用クレープ紙。春の行楽シーズンに向けた新しいオリジナルグッズ作りのヒントになるかもしれません。気になる特徴や、作製できるオリジナルグッズについて詳細をご紹介します!
目次
工業用クレープ紙とはどんなもの?
工業用クレープ紙について、機能性とサステナビリティの観点から解説します。
特徴と機能
・耐水性のある紙
水に強く、ぬらしてもまた使える
工業用クレープ紙の表面には撥水性があるため、水にぬらしたり、飲み物をこぼしたりしても、乾かして何度でも使用することができます。
また裏面には水をはじくコーティング(ポリエチレンラミネート加工)が施されているので、ぬれた地面において使用した場合も水がしみにくく、快適に過ごすことができます。
(※効果は使用するごとに弱まります。アルコールや油分はシミになることがあります。)
・高い強度
引っ張っても破れにくい
セメント袋の口縫い用テープや、電線や鉄鋼コイルを包装する紙として使われるだけあって、高い強度を持つのが工業用クレープ紙。堅牢な商品をしっかり保護し、養生・保管を目的としているため、伸長性に富んでおり、複雑な形状のものにぴったり密着させて包んでも破れない強度を持っています。
紙としての軽さと、引っ張っても切れない破れにくさの両方を兼ね備えているので、さまざまなアイテムとして活用することができます。
・ソフトな使い心地
クレープ加工がもたらす独特の風合い
クレープ紙の名前の由来でもある、独特のシワ。柔軟性をもたらすためのクレープ加工と呼ばれる工程によって表面に細かな凹凸が生まれることで、通常の紙にはない、ソフトな風合いとなります。
紙でありながらやわらかな使い心地、さらりとした手ざわりで、触れるものや包む(入れる)ものを優しく衝撃から守ります。
・1点ごとに異なるオリジナル感
1点1点がオリジナル
同じロットであっても、シワによる高低感を持つ紙に印刷するため、色の濃淡に差が出ます。
また、再生紙のためインク飛びのようにみえる斑点や線が入ることがありますが、それが独特の風合いとなり、一つとして同じものがないというオリジナル感を演出することができます。
サステナブルなポイント
・原料は100%再生紙
古紙から生まれる再生紙
工業用クレープ紙の原料は、毎日持ち込まれる古紙。その量は連日約15トンにも上ります。製造副産物やオフィス古紙なども廃棄することなく、再生紙として生まれ変わらせています。
その中でクレープ紙【crep paper】の原料として使われるのは、主に茶色のクラフト紙。古紙の配合によって強度が変わるため、用途に合わせて古紙を選び、クレープ紙の製造工程に入ります。
・繰り返し使える
使い捨てにしない紙
古紙を原料とした再生紙でありながら、破れにくいため何度も繰り返して使うことができるのが、工業用クレープ紙のサステナブルなポイントです。
紙ならではの軽さで持ち運びがしやすいのに、水にぬれても乾かせばまた使えるのでゴミも出ず、行楽のお供にぴったり。使い捨てではなく、長く大切に使うという、新たな紙の可能性を拓くことができます。
工業用クレープ紙ができるまで
軽くて丈夫で水に強い、新たな可能性を持つ工業用クレープ紙がどのように作られるのかをご説明します。
古紙の回収・選別
クレープ紙の原料として選別された古紙は、水とともに攪拌することで原料の状態に戻ります。
攪拌・薬剤投入・抄き
ゴミや異物を取り除いてから耐水性を高める薬剤を加え、「円網抄紙機(2層式)」という機械で原料を抄(す)きます。
クレープ加工・ポリエチレンラミネート加工
強度・伸張性を増すためのシワをつけるクレープ加工を施した後、裏面にポリエチレンラミネート加工を施します。
最もスタンダードな工業用クレープ紙の完成です。
印刷
表面にフレキソ印刷またはインクジェット印刷で柄をプリントしていきます。表面の凹凸により、クレープ紙ならではの独特の風合いに仕上がります。
(画像はフレキソ印刷)
工業用クレープ紙を使ったオリジナルグッズ
ここからは具体的に「使い捨てにしない、新たな紙との付き合い方」を広げる工業用クレープ紙を使ったオリジナルグッズをご紹介します。
軽くて持ち運びに便利なうえに水に強く、引っ張っても破れないのにやわらかな使い心地は、行楽シーズンに向けたグッズ展開のアイデアを広げるのに役立ちそうです。
- レジャーシート
- ピクニックピロー
- ランチョンマット
- ケース
レジャーシート
アウトドアシーンで大活躍するレジャーシートです。ケースに入れれば持ち運びもかんたんで、裏面の防水加工のおかげで気持ちよく草の上でくつろぐことができます。
うっかり飲み物をこぼしてしまっても、さっとふけば元通り。汚れた場合は軽い手洗いが可能です。お花見やピクニックのお供にぴったりです。(濃色の液体や油分はシミになる可能性があります。)
ランチョンマット
職場やアウトドアでのランチタイムはもちろん、おうちでのお食事でも気軽に使えるランチョンマット。カラフルなプリントなら食卓をいっそうにぎやかにしてくれますし、スタンダードなクレープ紙の質感を生かしてシンプルなプリントを施すことでお料理を引き立てる「映え」を狙うのもよいですね。
クレープ紙のシワがもたらすソフトな手ざわりがテーブルや食器を優しく傷から守ってくれ、汚れた場合は軽い手洗いもできるので、多少の食べこぼしもOKです。小さなお子さんがいる家庭などでも重宝すること間違いありません。(濃色の液体や油分はシミになる可能性があります。)
保護ケース
薄くて軽く、入れたものを優しく守ってくれる保護ケース。レジャーシートの専用ケースとしてはもちろん、ミニサイズなら貴重品や折り畳み傘、ペットボトルなどを入れるケースとして使ったり、A4サイズであればクリアファイルや雑誌などを入れて使用することができます。水にも強いので、用途に応じたさまざまな使い方ができそうです。(※冷たいものを入れると結露が発生することがありますのでご注意ください。完全防水ではありません。)
ピクニックピロー
お昼寝にぴったりなピクニックピロー。気持ちの良い季節にお外で使うのも楽しいですが、意外にオフィス内にも活躍の場がありそうです。
モニターとにらめっこになりがちなオフィスワーカーの皆さんへ、ロゴをプリントしてお渡しすれば、ひじ置きやちょっとした休息時に活用してもらえそうですね。
まとめ :行楽シーズンに向けたノベルティやオリジナルグッズに「工業用クレープ紙」はいかが?
軽くて丈夫で水に強い工業用クレープ紙についてご紹介しました。
使い捨てにせず、繰り返し使える紙というサステナブルな素材を使ったオリジナルグッズを展開することで、SDGsに配慮した企業姿勢をユーザーに浸透させることができます。春の行楽シーズンに最適な素材ですので、キャンペーンプランにぜひ取り入れてみてください。
トランスでは、ご紹介した工業用クレープ紙をはじめ、バナナペーパーやバイオマス不織布などのエシカルな素材、また脱プラ・減プラにつながる海洋プラスチックごみから作るオリジナルグッズなど、SDGsに配慮したオリジナルグッズ・ノベルティを幅広く展開しています。オリジナルグッズを通して、サステナビリティに配慮したブランディングをお考えであればぜひ、お気軽にご相談ください。