展示会やセミナーでの資料の配布、アパレルショップでのショッパーなど、さまざまなシーンで活躍する不織布バッグ。
低コストで生産できる点も魅力の一つで、無料のギフトラッピングの資材としても欠かせない存在です。
多くの企業が一度は利用したことがある、あるいは製作を検討したことがあるのではないでしょうか。
利便性とコスト面でメリットが大きい不織布ですが、同時に世の中の環境配慮への意識の高まりも気になるところ。
そこでおすすめしたいのが、コストを抑えつつ環境にも配慮した「バイオマス不織布」です。
販促品や備品・資材に使用される機会が多い不織布を、サステナブルな素材に切り替えることができます。
目次
バイオマス不織布とは?
バイオマスとは
バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源のことで、石油などの化石資源を除いたものを指します。
例えば、製材工場の残材は「廃棄物系バイオマス」。稲わらやもみ殻などは「未利用系バイオマス」であり、トウモロコシやサトウキビは「資源作物」に分類されます。
バイオマス不織布とは?
不織布は通常、石油由来のポリエステルやポリプロピレンなどの繊維を絡み合わせたものです。
今回ご紹介するバイオマス不織布に使われるプラスチック繊維は、サトウキビの不可食部分をプラスチックに合成して繊維にしたもの。
通常の石油由来の樹脂と植物由来の樹脂から紡糸し、その繊維を絡み合わせた生地がバイオマス不織布になります。
なぜバイオマス不織布がサステナブルなのか
ではなぜこのバイオマスを原料とした不織布がサステナブルなのでしょうか。
まずバイオマスは化石資源と違って枯渇することがありません。バイオマスであれば、水・二酸化炭素・太陽があれば持続的に再生が可能です。
また燃焼させる際に放出する二酸化炭素も、化石資源と違って植物が光合成によって大気中から吸収したものとなるため、いわゆる「カーボンニュートラル」にあたると考えられます。
不織布バッグに「バイオマスマーク」が付けられる
バイオマスマークは、コンビニのレジ袋やお菓子のパッケージなど、より身近なものに表示されるようになってきました。
このマークを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
バイオマスマークは、生物由来の資源を活用し、一定の基準・企画に適合した製品につけることができます。
マークに表示されている数字は、「バイオマス度」を示しており、製品内に含まれるバイオマス成分の割合を%で表します。
今回ご紹介するバイオマス不織布に表示が可能な10は、全体の10%に植物由来のプラスチックを使用しているということを示しています。
通常の不織布と、このバイオマス不織布は、一見しただけではほとんど見分けがつきません。
バイオマスマークの認証を取得していることを示すことで、環境に配慮した製品であることをアピールすることができます。
バイオマス不織布を使ったオリジナルバッグのご紹介
バイオマス不織布を使った、ニーズの高い形状の不織布バッグをご紹介します。
バッグにはバイオマスマークを印刷することも可能です。
利便性の高いシンプルなアイテムかつ、サステナブルな取り組みを訴求できるアイテムです。
小判抜き手提げバッグ
持ち手の部分を小判型に抜いた形の手提げバッグ。
製造工程が最もシンプルなため、比較的低コストで製作できます。
チラシやパンフレットなど、薄くて軽いモノを配布する際におすすめの形です。
フラットトートバッグ
持ち手付きのシンプルなトートバッグは扱いやすくニーズの高い形です。
肩掛けができるので、配布物の多い展示会などで便利に使ってもらえます。
企業ロゴをのせれば、展示会会場での視線を集めることにもつながります。
マチ付きトートバッグ
側面と底面にマチを付けることで大幅に容量がアップ。
展示会でカタログと一緒に厚みのあるノベルティをお渡しすることも可能です。
アパレルショップなどでショッパーとしても活用することができます。
ショッパートート
容量の大きい船底トートバッグの口にホックを付けることで、物を入れたときに安定し中身が飛び出しにくくなります。
アパレルショップでのショッパーとして、また福袋用のバッグとしてもおすすめの大判トートバッグです。
ギフトバッグ
リボン付きの巾着タイプのギフトバッグ。
クリスマスシーズンだけでなく、バレンタイン、母の日、父の日などのイベント時に必要なギフトバッグにも、サステナブルな素材を採用しませんか。
薄い生地と組み合わせて補強と装飾することで、高級感・特別感を演出することができます。
使用頻度の高い不織布バッグはバイオマスに切り替え!
今回は、環境に配慮した素材である、バイオマスを使用した不織布をご紹介しました。
生地の見た目や機能は大きく変わりませんが、バイオマスマークを表示し、サステナブルであることの証明をすることができます。
販促用に使用される機会の多い不織布のバッグを環境に配慮した素材に切り替えて、企業としてのサステナブルな取り組みを一歩先へすすめてみませんか。