推し活応援メディア・推し活グッズ専門ECサイトを運営する株式会社Oshicocoが、11月04日・“良い推しの日”に合わせて、『推しフェス』を開催。
今回は、『推しフェス』のポップアップショップに訪問し、取材しました。
最新の推し活トレンドや人気のグッズ、そしてオタクがグッズに投資する心理について、Oshicoco代表・多田夏帆さんへのインタビューとともに解説していきます。
目次
『推しフェス』コンセプトは推し活しているオタクを応援するフェス
『推しフェス』のコンセプト
『推しフェス』のコンセプトは、“推し活の主役であるオタクを応援するお祭り”。
「推し」がいてこその「推し活」ですが、実際に「推し活」しているのはオタク自身。
推しはすごい、推しは素晴らしい、しかし推しと同じくらい最高な“推しを推しているオタク”。
推し活を通して自分の世界を広げていくオタクを応援したい、というメッセージが込められています。
出展ブランド
fanfancy+(フクヤ)
推しをかわいく飾れるアイテムを展開する推し活雑貨ブランド。
アクリル製のケースはユニークでかわいいモチーフの商品がたくさん。
DearMyLoveBrand
推し活する層にも人気のアパレルを展開するブランド。
リボンやレース、フリルを用いた洋服のジャンルで、ライブ・コンサートに着ていく“参戦服”として人気。
THENCE
「日常の小さな始まり」をモットーに何気ない日常をデザインする韓国ブランド。
推し活グッズを始めとした幅広いアイテムを、オンライン中心に日本全国各地でポップアップショップを展開。
萌妹子(メンメイズ)
韓国、中国など「越境カワイイ」をテーマに集めた雑貨を販売。
海外のカワイイ雑貨を独自の世界観でリミックスしたNEOファンシーなカフェ併設店舗も展開。
DECOME
タクのためのヘアメイク専門ブランド。
ライブ・コンサートの日に使えるシールエクステやヘアピンなどを推しカラーで展開しており、推し活にぴったり。
Chains
2023年12月リリースの、グッズ交換アプリ。
ランダムアイテムなどの交換を便利で安全にやり取りできる、推し活に特化したアプリです。
オタクジム
「美しく、強く、健康的なオタクを目指そう」をコンセプトに、推しに恥じない体作りをサポートするオタク専門パーソナルジム。
トレーナーもアイドルやアニメのオタクで、オタクが楽しくトレーニングできます。
ポップアップ会場の様子
筆者が推しフェスポップアップ会場に訪問させていただいたのは平日の昼間でしたが、若い女性客が絶えず、来客ゼロの時間はほぼありませんでした。
身に着けた推し活アイテムを見ると、日本の男性アイドル、女性アイドル、K-popアイドル、キャラクターなど、さまざまなジャンルのオタクが来場していました。
中には外国人観光客の姿もあり、日本のオタク文化、カワイイ文化に興味を示している様子でした。
最新推し活トレンド Oshicocoおすすめアイテムと筆者の注目アイテム
推しフェスのポップアップ会場には、かわいいグッズがずらりと並び、グッズ製作のヒントがたくさん。
Oshicoco・多田さんイチオシの、推し活トレンド最前線の人気アイテムと、グッズ製作会社の目線から筆者が気になったアイテムをそれぞれご紹介します。
Oshiccoおすすめのアイテム
デコキーリング
文字のパーツを自由に選び、推しの名前やイニシャル、誕生日などをキーホルダーにできる「デコキーリング」。
自分でグッズを作り上げる楽しさ、普段使いできる可愛さ、推し活友達と一緒につくっておそろいのキーリングを作るといった楽しみ方もされているようです。
以前から楽しまれている推し活グッズのデコレーション。
引き続きデコレーショングッズの需要は高く、次々にかわいいデザインのグッズ・パーツが登場しています。
トレカホルダー
推しアイテム・トレカ(トレーディングカード)を収納するケースはマストアイテムです。
今回店頭にならんだのは、ぬいぐるみ型のふわふわトレカホルダー。
PVC素材やアクリルのケースは多く見かけますが、かわいいキャラクターが推しの周りをふわふわと囲んでくれます。
ぬいぐるみ系アイテムはとにかくかわいいので、需要が高いとのこと。
アクセサリー
推しの誕生日や生まれ年などの数字、12星座がモチーフになったリングやネックレスなどのアクセサリーも注目のアイテムだそう。
ライブ・コンサートの開催が復活し、外出が増えたオタクたち。
出掛ける際は、推しのアイテムを身に着けてオシャレに推し活したい、という需要が高まっているそうです。
また、トレカや缶バッジなどの推しが目立つアイテムを持ち歩くのに抵抗がある隠れオタクや推し活ビギナーも手に取りやすく人気があるようです。
ファンサうちわ
ライブ・コンサートで、ステージの推しに見つけてもらえるようアピールするためのファンサうちわ(ファンサービスうちわ)用のステッカーシート。
ライブ参戦時の必須アイテムで、推しからのファンサービスをもらえたら、オタクは明日も生きていける。
Oshicocoでは以前からうちわを製作できるユニークなフレーズのステッカーシートを販売していましたが、K-pop人気と需要の高さから、ハングル版も販売を開始。
オタクとK-popアイドルへの配慮が感じられます。
筆者が気になったアイテム
ミニトレカホルダー
韓国の雑貨ブランド・THENCEのアイテム、ミニトレカホルダー。
PP製のクリアファイルがそのまま小さくなった形状で、55×85 mmサイズのトレカ(トレーディングカード)を入れると、ファイルの柄でかわいく収納できます。
キーホルダーやアルバムタイプのトレカホルダーに比べシンプルな構造で、持ち運びもしやすく手に取りやすいアイテムです。
ICカードケース
中国・韓国のカワイイを逆輸入したファンシー雑貨を展開するブランド・萌妹子(メンメイズ)。
クリアのハードケースについたコイルコードがどこかレトロなような今っぽいようなICカードケースです。
アクリルのチャームもついており、普段使いできる可愛さもあるアイテムです。
推しのトレカなどをいれて使うのがカワイイ。
ハートシェイカー
アクリルのハート型カプセルの中に小さなハートが入っている、シャカシャカと動きのあるキーホルダー。
どこかレトロさを感じるハート型のキーホルダー、デザインも構造もとてもキュートです。
Oshicoco・多田さん曰く、「セーラームーン、おジャ魔女どれみ、プリキュアのような雰囲気があり、今推し活をしている女の子たちがちょうど『懐かしくてかわいい』と思うようなデザインで人気がある」とのこと。
推し色に合わせて持てるよう豊富なカラーで展開されていました。
ぬいぐるみ関連グッズ
推しのぬいぐるみ、通称「推しぬい」をかわいく持ち歩くアイテムが充実。
推しぬいに着せる服や、ショルダーストラップがついているポシェット型になった「ぬいショルダーポーチ」など、かわいらしいグッズが見られました。
アイドルやキャラクターグッズにおけるぬいぐるみの人気は高く、それに伴いぬいぐるみ関連グッズも注目されているとのこと。
推し活トレンドをとらえたグッズはかわいいモノが多く、推し研のグッズ開発に参考になる要素がたくさん詰まっていました。
Oshicoco 多田さんにインタビュー 今回のコンセプト、人気グッズのポイントやトレンド
今回のコンセプトや、出展している推し活グッズのポイント、推し活トレンドについて、Oshicco代表・多田さんにお話を伺いました。
今回の『推しフェス』のコンセプトについて
「推し活をしていると、推しグループに関する悲しいニュースなど、オタクにとってつらいことが起こっています。
そういったニュースを見たり、話をきいたりしたことが、今回のテーマを考えるきっかけになりました。
推しがいてこその推し活だけど、そもそも推し活をしているのはファンの人で、主役は推し活をしているオタクだと、改めて思いました。
オタクは推しを推すことを頑張っている、そんな人達を応援するためのフェスにしたいと思いました。」
人気グッズのポイント・トレンド
「トレカケースのデコレーションなどに引き続き、自分でカスタマイズできるキーリングが人気です。
デコることは、推しをかわいくしてあげるというのもありますが、自分で作るという楽しさがポイントです。
昔やっていた遊びの延長で、大人になっても同じように遊べる。
みんなシール帳だったり、着せ替え人形だったり、そういうものが好きだったと思います。
そういうことを推し活の中でできるのが楽しく、どこか懐かしく感じられています。」
「グッズの傾向としては、オシャレでかわいいものが多い印象です。
コロナ禍を抜け、ライブ・コンサートが増えてきている影響で、参戦服や推し色ヘアエクステ、ファンサうちわ、持ち運び用のケース類もかわいいものがたくさんでてきています。
また、かわいいファッションに馴染むような、こっそり推しの要素が含まれているデザインのアクセサリーなども人気です。
推し活は、ライブに行ったり、アクスタを持ってカフェに行ったり、外に出てオタクをやる活動なので、オシャレしたいものなんです。」
『推しフェス』今後の展望
「推し活は、すでに文化として根付いています。
これから推し活を始める人が気楽に始められるように、導入のハードルを下げ、推し活は楽しいもので、こんなにかわいいものだよというのを知ってほしいと思っています。
今回も、かわいくオシャレにオタクできるアイテムを集めました。
これまで何度かポップアップイベントを行ってきましたが、推し活をしている人が多い若い世代をターゲットとする企業様との協業も増えており、今後もいろいろな取り組みを広げていけそうです。」
まとめ
オタクの気持ちにフォーカスしたコンセプトで開催された今回の『推しフェス』。
「懐かしさ」「お出かけ」「おしゃれ」といった推し活トレンドをとらえたグッズが展開されていました。
アプリやジムなどのサービスも展開されており、推し活文化の変化と発展が感じられました。
推し活トレンドやファン心理に関する知見が深い株式会社Oshicoco。
トランスはOshicocoと共同で、オタクが求めるグッズを開発するなど、発展していく推し活文化、進化していく推し活グッズについて研究しています。
ファンのニーズに応えられるグッズ製作をご提案していきます。
セウヘイ
株式会社トランス社員。推しのK-popアーティストがアナログレコード盤をリリースしたのですが、輸入で購入するかどうか悩んでいます。円高の影響、冬の電気代、大食いの自分の食費がかさんでいます。推しのために今日も働く。