「毎回商品展開ラインアップにキャンバスバッグを入れているけど、マンネリ化してきた…」
「既視感の少ない、オリジナリティを感じさせるポーチやバッグを作りたい」
そんな販促担当者様、MD担当者様に向けて企画のアイデアをお伝えしていきます。
配色パイピング加工は、「布の端の処理加工としての役割」の他に、「デザインとしてアクセントになる役割」もあります。
①バッグやポーチの輪郭を際立たせることができる
②ボディのキャンバス生地とパイピングの生地の配色で存在感のあるアイテムに仕上がる
そんな配色パイピング加工を活用して、今回はキャンバス生地のポーチとバッグをトランスオリジナルで製作してみました。
パイピングキャンバスグッズの魅力と、実際にアイテムを企画・製作する際に検討が必要な「形状」「配色」「デザイン」についてご紹介していきます。
目次
参考資料:パイピングキャンバスバッグの魅力とは?
ファストファッションブランドからハイブランドまで…
パイピング×キャンバスで一番に思い浮かべるのは、BALENCIAGAのNAVYシリーズ?!一時期は電車に乗れば高確率で遭遇するNAVYのハンドバッグは、キャンバス素材でもカジュアルすぎず、上品かつスタイリッシュな大人気バッグですね。ハイブランドに限らず、キャンバスに配色パイピング加工を施したバッグを最近は大変よく見かけます。
キャンバスの持つカジュアル感をパイピング加工することでシックに
2020-2021の秋冬に若い女性のトレンドだったのが、薄いベージュ(ポリエステルやウール)に配色パイピング加工(合成皮革)されたコート。ビックシルエットでも、襟からフロントの開き部分、裾、襟ぐり、ポケットなどに配色パイピング加工が施されていることで上品さが増します。バッグも同じく、開口部や輪郭に配色パイピング加工を施すことですっきり洗礼された印象に仕上がります。
視覚的「立体感」、「引き締め効果」が生まれる
パイピング加工は「布の端処理加工方法」でもありますが、配色パイピング加工を施すことで、視覚的「立体感」、「引き締め効果」が生まれデザインとして大きな効果もあります。パイピング加工と合わせて、配色を意識した取っ手やストラップも視覚的アクセントになります。
それでは、トランスオリジナルのポーチやバッグを見ていきましょう。
トランスオリジナル企画のパイピングキャンバスのポーチ&バッグ
今回は、ボディにコットンキャンバスの白、パイピング加工は同じくコットンキャンバス生地の黒を「生地巻き」することで表現しました。ハンドルやストラップ紐を細めにすることで、よりすっきりとしたデザインに仕上がるよう意識して企画・製作しました。
また、今回製作したポーチとバッグは、ボディの白のキャンバスと、パイピングの黒のキャンバス生地に、「再生コットン」を使用しています。
「Re: TEXTILE再生素材テキスタイル 対象アイテム」を見る
ポケット付きトートバッグ
撮影サンプルサイズ:W330×H400mm(持ち手 25×560mm ポケットW200×H200mm)
A4、雑誌がらくらく入るビッグサイズ。配色パイピング加工の効果で、大容量なのにそこまで大きく見えないのが嬉しい。
サコッシュ
撮影サンプルサイズ:W260×H200mm
スマートフォンや財布などの貴重品やハンカチなどを持ち歩くのに便利なサコッシュ。
アウトドア、フェスなどアクティブでカジュアルな使用シーンを連想するサコッシュですが、モノトーン配色パイピング加工の視覚的効果と、細いストラップを使用することでタウンユースな見映えに。
また、ゴールドのパーツが上品さをプラスしてくれています。
ショルダーストラップはナスカンパーツを使用。取り外しができるため、ポーチとしても使える2WAY仕様です。
ギャザー巾着バッグ
撮影サンプルサイズ:W350×H300×D120㎜
ギャザーがたっぷり入った巾着バッグは、シンプルな色味でもシルエットだけで存在感があります。開口部にパイピング加工が施されていることでよりギャザーによる動きのあるシルエットが際立ちます。
写真の巾着バッグは、長財布やハンドタオルが入るサイズになっており、これ一つでもお出かけできます。
また、紐も長めに製作しているので、肩からかけて持つことが可能。長めの紐で、きれいな蝶々結びができるようになっています。
写真の巾着バッグの開口部は、グログランテープを使用して配色パイピング加工を施しています。
それでは、実際にパイピングキャンバスのポーチやバッグを企画・製作する際に検討が必要な「形状」「配色」「デザイン」についてご紹介していきます。
オリジナルキャンバスポーチ&バッグの形状を選ぶ
ポーチやバッグといっても…たくさんあって迷ってしまいますよね。トランスでご提案の機会の多い形状を集めてみました。
上のイメージ図のポーチやバッグは一例です。形状、大きさともにアレンジが可能です。
②ランチバッグ…市場で販売されているパイピングキャンバスバッグで最も多いのがマチ付きタイプ。配色パイピング加工を施すことで立体感を際立たせることができます。
④フラットポーチ…薄くてかさばらず、在庫として保管がしやすいため、フラット形状はノベルティとしての実績が多いです。
オリジナルキャンバスポーチ&バッグの配色を選ぶ「異素材の組み合わせ」
ボディのキャンバス生地やパイピング部分は、見本帳よりお選びいただけます。
「生地の色」の他にも、「生地の厚み」「付属パーツ(ファスナーや留め具)」なども、製作するアイテムやブランドイメージ、ご予算に合わせて、弊社スタッフがご提案させていただきます。
(キャンバス生地は、抗菌・抗ウイルス加工を施した生地のご提案も可能です。)
関連コラム「抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術『クレンゼ®』を使用したオリジナルグッズ」を見る
上記はご決定いただく内容の一例です。
オリジナルキャンバスポーチ&バッグのデザイン例「配色で大きく印象が変わる」
上のイメージ図のように、配色を変えるだけで同じ形状でも大きくアイテムの印象を変えることができます。
- 補色や反対色の組みあわせ(例:紫と黄色)
- 近似色や同色の組み合わせ(例:紺と濃紺)
キャンバス(コットン、リネン、綿麻、リネン)生地と、パイピングの生地やパーツで、季節感、ブランドイメージ、コンテンツの世界観、メンバーカラーなどを再現してみませんか。
さて、いかがでしたでしょうか。
印刷がしやすくロゴ映えする「キャンバス生地」のポーチやバッグ、巾着。これらは、ノベルティ、販売品の定番アイテムです。
使いやすい素材だからこそ製作頻度が高く、差別化が難しくなってしまいがちです。
「配色パイピング加工」をすることで、アイテムのイメージを大きく変えることができます。
トランスは、世の中のトレンドを取り入れたオリジナルグッズ(OEM)の製作を得意としています。
ノベルティや販売用のオリジナルグッズとして、ぜひご検討ください。
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メルウチカリコ
パイピングクリアポーチに続く、パイピングキャンバスについてのご紹介でした。同じ「配色パイピング加工」でしたが、まったく印象が異なる見映えのポーチやバッグになりました。このコラムを担当するまでは、「配色パイピング加工」をあまり意識したことはありませんでしたが、意識し始めると世の中の縫製品の「配色パイピング加工」が気になって仕方がないです。みなさんはいかがでしょうね…