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ChatGPTとは|始め方や日本語での使い方・上位モデルGPT-4 turbo,GPT-4o,最新のGPT-4o miniについても解説
ChatGPTとは|始め方や日本語での使い方・上位モデルGPT-4 turbo,GPT-4o,最新のGPT-4o miniについても解説

ChatGPT(チャットジーピーティー)は、無料で利用できる対話型AIチャットサービスです。

日本語にも対応しており、自然な会話を楽しんだり、情報を集めたりしたい際など、さまざまな場面で活用できます。

2022年11月の公開以降もたびたびバージョンアップを重ね、進化し続けているChatGPT。
2024年5月には、新モデル「GPT-4o」がリリース、さらに7月には高性能と低コストを両立させた最新の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4o mini」が発表され、ますます注目を集めています。

本記事では、ChatGPTの概要や始め方・使い方について、わかりやすく解説します。

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ChatGPT(チャットジーピーティー)とは

ChatGPT(チャットジーピーティー)とは

ChatGPT(正式名称:Chat Generative Pre-trained Transformer(文章生成モデル))とは、まるで人間と会話しているかのような、自然な会話を楽しめる対話型AIチャットサービスのことです。

入力された質問に対して高度な回答が可能で、個人・企業を問わず、さまざまな場面で活躍するポテンシャルを秘めています。
従来のチャットボットと比べると、ChatGPTは人間を相手にしているような感覚で「会話」できる点や、回答可能な領域が幅広い点が優れています。

ChatGPTは、米国・サンフランシスコのAI研究機関であるOpenAIによって開発されました。
2022年11月、無料版の「ChatGPT-3.5」をリリースし、世界中の注目を集めました。続いて2023年3月には、有料版となる「ChatGPT Plus」をリリース。

その後もバージョンアップを重ね、2024年5月14日(米国時間)には、視覚と音声の理解力が際立ち、多言語対応や複雑な対話の要素を理解できる次世代モデル「ChatGPT-4o」が発表されました。
続いて7月18日(同)、高性能と低コストを両立させた最新の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4o mini」を、「GPT-3.5」から切り替える形で発表しています。
ChatGPTのリリースから2年を待たずに初代モデル「GPT-3.5」の提供を終了し、現在はGPT-4以降のモデルに切り替わっているということから、ChatGPTが常に進化し続けていることがわかります。

ChatGPTで何ができる?主な用途

ChatGPTで何ができる?主な用途

ChatGPTは、こんな場面で活用できます。

  • 会話
  • 情報収集&学習
  • クリエイティブ系の作業

会話

例えば...

  • 悩み相談
  • カスタマーサポート

などに利用可能。

ChatGPTは流暢な文章を素早く生成可能なため、人間を相手にしているような感覚で、スムーズな会話が楽しめます。

気になっていることや、疑問に思っていることへの回答もすぐに提供してくれるため、個人的な悩み相談にはもちろん、企業のカスタマーサポートのオペレーターとしても活躍しそうです。
ただし、あくまでもインターネット上の膨大な情報を元に導き出された平均的な回答であることは理解しておく必要があります。

人間的なユーモアセンスを理解するにはあと一歩のようですが、情報を引き出すためのコミュニケーションという観点では、現状でも必要にして十分な能力があると言えそうです。

情報収集&学習

例えば...

  • 調べもの
  • 学習のサポート
  • 翻訳の手助け

などに利用可能。

ChatGPTはインターネット上の膨大なテキストデータによってトレーニングされており、情報収集のパートナーにはぴったりのツールです。

Web検索では、より的確な情報を得るために検索ワードを工夫したり、検索結果を選別したりする手間が必要ですが、ChatGPTではカジュアルに質問を投げかけるだけで回答が得られます。
Web検索と比べると、ChatGPTに質問する方がより直感的かつスピーディーに求める答えが返ってきやすいと言えそうです。

幅広いジャンルの知識をカバーしているChatGPTは、趣味や学問の知識を深めるのにも頼もしい存在になり得ます。学校や塾、習い事の先生に質問する感覚で、わからないことを遠慮なく聞けるため、独学でも自分の能力をどんどん伸ばしていける可能性があります。特定の分野について詳しい人が周りにいない方や、人と話すのが苦手な方にとっても、ChatGPTを通して多くの学びを得ることができるでしょう。

なお、ChatGPTは多言語に対応しているため、翻訳ツールとしても利用可能です。
外国語を学習中の方や、業務または趣味で翻訳スキルが必要な方にとってもチェックする価値はありそうです。

いずれの場合も、ChatGPTに対するプロンプト(=命令文)によって返答のクオリティが大きく左右されるため、ChatGPTが理解しやすい、求める回答にたどり着きやすいプロンプトを作成する必要があります

また、ChatGPTの回答はあくまでインターネット上の情報に基づき、それを集約して得られるものであるため、必ずしも正しいとは限りません。

返ってきた情報の正誤や適合性の判断も必要です。

クリエイティブ系の作業

例えば...

  • ライティング
  • 企画書・プレゼン資料の作成
  • ブレインストーミング
  • 表や関数の作成
  • プログラミング/コーディング
  • プロンプト(=AIへの命令文)を書かせる
  • 文章やコードの校正・添削
  • 文章の要約

などに利用可能。

ChatGPTは文章やプログラムのコードを生成する、クリエイティブなツールとして大きな可能性を秘めています。
生成可能な文章のジャンルは小説、脚本、記事、プレゼン資料など多岐に渡り、本文はもちろん、なんとプロットや構成のベース作りにも利用可能です。
プロンプトの条件設定次第では、文章のスタイルなどの細やかなルールに基づいた結果を生成してくれるため、使い込むほどに時短で思い通りの文章を出力させることもできそうです。

また、完成した文章を読み込ませることで、校正・添削も行ってくれます
文法や内容の正誤判断はもちろん、「もっと柔らかい文体で」「小学生でもわかるように」など、校正添削ツールの枠を超えた要求も可能。
ライター自身が編集者を兼ねるシーンなどでも活躍しそうです。

さらに、PythonやJavaなどのプログラミング言語でコーディングさせたり、Excelの関数を生成させたりと、人語以外のプログラミング言語による生成も可能。
ITエンジニアやオフィスワーカーの、クリエイティブな業務領域をサポートしてくれるツールであることは間違いないでしょう。

推し研

ChatGPTは無料で使える

ChatGPTは無料で使える

ChatGPTには無料版と有料版とがあります。

無料で使える理由は、OpenAIがChatGPTのトレーニングや調整を行うために、広範なユーザーからのフィードバックを重視しているためです。

ChatGPTを使うためには、ChatGPTの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成しましょう。
アカウントを作成すると、自動的に無料版が使えるようになります。

無料版ChatGPTと、有料版ChatGPT Plusとの違い

現在、ChatGPTには

  • 無料で使える「ChatGPT」(使用モデル:GPT-4o mini、一部GPT-4o)
  • 個人向け有料プラン「ChatGPT Plus」(使用モデル:GPT-4、GPT-4Turbo、GPT-4o)
  • 法人向け有料プラン「ChatGPT Team」(使用モデル:GPT-4、GPT-4Turbo、GPT-4o)
  • 大企業向け有料プラン「ChatGPT Enterprise」(使用モデル:GPT-4、GPT-4Turbo、GPT-4o、GPT-4o mini)

が存在します。

無料で使えるChatGPT

一般的な会話や情報収集、素案作成などの用途で利用したい方は、無料版のChatGPTでも問題ないでしょう。
無料版の初代モデル「GPT-3.5」は2024年7月18日をもって「GPT-4o mini」に置き換わっており、さらに性能が向上しています。
具体的には、「GPT-4 turbo」や「GPT-4o」と同様に128Kトークンのコンテキストウィンドウを持ち、1回のリクエストで最大16K出力トークンを生成できると発表されています。

他には

  • 生成はできないものの画像の認識が可能
  • 人間からのフィードバックによる強化学習(RLHF)を用いて、応答の正確性と信頼性を向上

といった点が改善されており、応答の信頼性がより高くなっているとされています。

また、GPT-4oも、制限はあるものの無料プランでも一部利用することが可能です。

有料プランの特徴

有料プランのChatGPT Plus、ChatGPT Team等で使えるバージョンは、回答の精度、信頼性、創造性、安全性などを考慮しつつ、より専門的かつ複雑な質問への対応力や、音楽・絵・脚本をはじめとしたクリエイティブな用途への応用力が強化されているのが特徴です。

有料プランでは、テキストや画像の入力を受け付け、高い精度で最適化できるGPT-4、さらに知識の学習範囲を2023年4月までに広げ、処理速度がアップしたGPT-4 Turboが利用できます。

有料プランのみで可能なことは以下のとおりです。

有料プランのみで可能なこと

  • 「Webブラウジング(Browse with Bing)機能 」で最新の情報も扱える
  • 「Advanced data analysis(旧code interpreter)機能」を利用可能
  • プラグインを追加できる

ChatGPT Plusには、Web上の情報を探し回る「Webブラウジング(Browse with Bing)機能」が実装されており、この機能を有効にすることで最新の情報を含む回答が得られます。

また、「Advanced data analysis(旧code interpreter)機能」でPythonコードの生成・実行や各種ファイルのアップロード、データ分析、グラフ作成などが可能です。
さらにはプラグインを追加することで自分好みにカスタマイズでき、業務効率化や精度向上を図れます。

有料版のChatGPTは、ChatGPTを使って本格的なデータ分析を行いたい方や、クリエイティブな作業のアシストに使いたい方、ChatGPTを自分好みにカスタマイズしたい方、団体や企業などチームでChatGPTを利用したい方などにおすすめです。

ChatGPTを使ってどんなことをやりたいのか、必要に応じて最適なプランを選ぶことが大切です。

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有料版で利用できるGPT-4 Turboとは?

有料版で利用できるGPT-4 Turboとは?

ChatGPT Plus、ChatGPT Teamの加入者が対象となるGPT-4 Turboは、従来のGPT-4と比べて、主に以下の点が優れています。

GPT-4 Turboの主な特徴

  • 2023年4月までの最新情報・知識が含まれる
  • 300ページ以上のテキストに相当するものを取り込める
  • 特定の形式での生成などで優れたパフォーマンスを発揮する
  • 従来モデルの半分から3分の1の価格で利用できる

上記の各項目について、以下でそれぞれ詳しく説明していきます。

2023年4月までの最新情報・知識が含まれる

GPT-4 Turboでは、学習データを2023年4月まで拡張しています。
そのため、2023年4月までの最新情報・知識を含めた回答が可能です。
従来のChatGPTでは、学習データが2021年9月までの情報に限定されていましたが、GPT-4 Turboではより新しい情報を含めた回答ができるようになっています。

300ページ以上のテキストに相当するものを取り込める

GPT-4 Turboでは、300ページ以上のテキストに相当するものを取り込める点も特徴です。
最大128,000トークンのコンテクストに対応できるよう性能が改善されており、テキストに換算すると300ページ以上のボリュームになります。
これにより、たとえば100ページ以上に及ぶ長文の要約なども可能になるでしょう。

特定の形式での生成などで優れたパフォーマンスを発揮する

GPT-4 Turboの特徴として、特定の形式での生成などで優れたパフォーマンスを発揮する点も挙げられます。
たとえば、「Pythonの文法でコードを記述する」といった特定の形式を指定することで、形式に合わせた出力を高精度に行うことが可能です。
GPT-4 Turboを使えば、プログラミング作業のさらなる効率化などを実現できるでしょう。

従来モデルの半分から3分の1の価格で利用できる

GPT-4 Turboでは、OpenAIのAPIをより安価に利用できるようになる点も特徴です。
従来のGPT-4の場合、開発者がAPIを利用するためには、入力1,000トークンにつき3セント、出力1,000トークンにつき6セント支払う必要がありました。
一方でGPT-4 Turboの場合、入力トークンは3分の1、出力トークンは半分の価格で利用可能になります。

+ethical

新モデルGPT-4oとは?

2024年5月13日(米国時間)、OpenAIは新たなAIモデル「GPT-4o」を発表しました。
このモデルは、視覚と音声の理解力をさらに向上させており、テキストはもちろん、音声、画像、映像をシームレスにリアルタイムで処理することができます。
また、多言語対応や複雑な対話の要素を理解できるようになったことで、自然なテンポでのリアルタイム音声会話が可能になりました。
既存モデルや競合モデルを上回る性能を持つGPT4oは、制限はあるものの無料ユーザーでも一部利用可能となっています。(制限は、使用状況や需要によって変動します。)
有料ユーザーには制限が緩和され、より高度な内容を活用できるほか、法人向けのプランも提供されており、ますますいろいろな分野や業界でChatGPTの導入が進行しそうです。

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ChatGPTの始め方【無料版】

ChatGPTの始め方【無料版】

引用:https://openai.com/blog/chatgpt

前章では有料プランのChatGPT Plusに関する最新情報を説明しましたが、ChatGPTを初めて使う方などは、使用感などを確かめるためにまずは無料で始めてみることをおすすめします。

ここでは、ChatGPTの始め方として、以下の流れに沿って無料登録の手順を紹介していきます。

ChatGPTを使い始めるための登録手順

  1. 公式サイトにアクセスしてログイン画面に移動する
  2. アカウントを作成する
  3. 必要な情報を入力する
  4. 認証コードを入力する
  5. Top画面が表示されれば準備完了

1 公式サイトにアクセスしてログイン画面に移動する

①公式サイトにアクセスしてログイン画面に移動する

引用:https://openai.com/blog/chatgpt

はじめにChatGPTの公式サイトにアクセスして「Try ChatGPT」をクリックします。
ログイン画面に移動するため、初めて利用する場合は「Sign up」を選択しましょう。

2 アカウントを作成する

②アカウントを作成する

引用:https://openai.com/blog/chatgpt

アカウント作成画面が表示されるため、メールアドレスを入力して「Continue」をクリックします。
GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウント、Appleアカウントを持っている場合は、いずれかのアカウントを利用することも可能です。

3 必要な情報を入力する

③必要な情報を入力する

引用:https://openai.com/blog/chatgpt

氏名や誕生日、電話番号を入力する画面が表示されるため、必要な情報を入力していきます。

4 認証コードを入力する

④認証コードを入力する

引用:https://openai.com/blog/chatgpt

入力した電話番号宛てに認証コードが送られてくるため、対象の数字を画面に入力します。

5 Top画面が表示されれば準備完了

⑤Top画面が表示されれば準備完了

引用:https://openai.com/blog/chatgpt

認証コードの入力後、ChatGPTのTop画面が表示されれば利用準備完了です。

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ChatGPTはスマホアプリ版でも始められる

ChatGPTはスマホアプリ版でも始められる

引用:https://onl.la/vhR29pt

ChatGPTはスマホアプリ版でも始められる

引用:https://onl.la/J8TBj5w

ChatGPTは、リリース当初はWebブラウザ版のみでしたが、2023年5月にはiOSアプリ版、7月にAndroidアプリ版をリリース。

iOSアプリ版とAndroidアプリ版もWebブラウザ版と同様、ログインするだけで利用可能。
従来の文字入力のほか、音声入力にも対応しているため、より手軽で直感的な使い心地となっているようです。

ブラウザ版のChatGPTの使い方【日本語対応】

ChatGPTの使い方はとても簡単。

ブラウザ版のChatGPTの使い方【日本語対応】

引用:https://chat.openai.com/?model=text-davinci-002-render-sha

基本の使い方は、

  1. テキストボックスに質問文を入力し、
  2. 送信ボタンを押す

これだけです。

ブラウザ版のChatGPTの使い方【日本語対応】

引用:https://chat.openai.com/?model=text-davinci-002-render-sha

数秒待てば、ChatGPTからの回答が表示されます。
会話を続ける場合は、①②を繰り返します。

チャットには内容に応じたタイトルが自動的に付けられ、画面左に並べて表示されるため、ジャンルの異なる複数の質問も管理しやすくなっています。

なお、ChatGPTのインターフェースは英語で作られており、日本語化する機能などは今のところ提供されていません。
しかし上の画像の通り、チャットの入力画面で日本語の文章を入力すれば自然な日本語で回答されます
また、英語・日本語のほかにも、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、などの多くの言語で利用可能です。

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スマホアプリ版のChatGPTの使い方

ここでは、スマホアプリ版のChatGPTの使い方について説明します。
利用手順は以下のとおりです。

スマホアプリ版のChatGPTの利用手順

  1. スマホアプリ版のChatGPTをインストールする
  2. ログインする
  3. 必要な情報を入力する
  4. Top画面が表示されれば準備完了

1 スマホアプリ版のChatGPTをインストールする

①スマホアプリ版のChatGPTをインストールする

引用:OpenAI ChatGPTアプリ

はじめに、App StoreまたはGoogle Playからスマホアプリ版のChatGPTをインストールします。

2 ログインする

②ログインする

引用:OpenAI ChatGPTアプリ

ログイン画面が表示されるため、GoogleアカウントまたはAppleアカウント、メールアドレスを使ってログインします。

3 必要な情報を入力する

③必要な情報を入力する

引用:OpenAI ChatGPTアプリ

氏名や誕生日、電話番号を入力します。

4 Top画面が表示されれば準備完了

④Top画面が表示されれば準備完了

引用:OpenAI ChatGPTアプリ

必要な情報を入力後、スマホアプリ版のChatGPTのTop画面が表示されれば利用準備完了です。

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プロンプトの重要性:ChatGPTへ適切な命令をする

ChatGPTへ指示を与える命令文を「プロンプト」と呼びます。
ChatGPTを使いこなすためには、正確に意図を伝え、何をしてほしいのか、望む結果を得られるようにプロンプトを作成する必要があります。

ChatGPTの解答の質は、プロンプトの指示内容の質によると言っても過言ではありません。
さまざまな用途に使えるChatGPTだからこそ、適切なプロンプトを書くことで最大限の結果を引き出すことが可能になります。

ChatGPTへのプロンプトを作成する際には、

  • 使用目的
  • 条件
  • 重要なキーワード
  • 文体の指示
  • 対象
  • 参考情報

などを指定し、できる限り具体的な指示をするようにしましょう。

【用途別】ChatGPTを使ってみる

ここでは、ChatGPTを使いこなすためのポイントを紹介します。

本項においては、無料版のChatGPT-3.5を使用し、全て日本語で質問しています。

【会話】での活用ポイント

ChatGPTで会話するために入力する文章のポイントは以下のとおりです。

  • 自分自身の気持ちや感情を伝える
  • 疑問形を使う

以下では、入力例とその回答を紹介します。

入力文:「散歩したいです。」

会話でのポイント

上記では、散歩をしたいという気持ちへのリアクションとともに、散歩のメリットなども回答されています。

入力文「最近何かいいことはありましたか?」

会話でのポイント

上記では、OpenAIの直近の発表情報などが回答されています。

【情報収集&学習】での活用ポイント

ChatGPTで情報収集・学習するために入力する文章のポイントは以下のとおりです。

  • 具体的なキーワードを含める
  • 場所や回答ボリュームなどの条件を指定する

以下、入力例とその回答を紹介します。

入力文「時間と手間があまりかからず、食べ応えのある卵料理のレシピを教えてください。」

会話でのポイント

上記では、時間と手間があまりかからず食べ応えのある卵料理のレシピの回答として「オムレツ」がおすすめされており、オムレツの材料や作り方まで回答されています。

入力文「福岡県にある観光名所をいくつか教えてください。」

会話でのポイント

上記では、福岡県にある代表的な観光名所が番号付きの箇条書き形式で回答されています。

入力文「これから株の取引きを始めようと思っている初心者なのですが、何から学べばいいでしょうか?できるだけ簡潔に教えてください。」

会話でのポイント

上記では、株式投資を始めるにあたって重要となる基礎知識が3つのステップ形式で回答されています。

入力文「悲しい時に使える絵文字」

会話でのポイント

上記では、悲しい時に使える絵文字が実際のアイコンとともに回答されています。

【クリエイティブ系の作業】での活用ポイント

ChatGPTでクリエイティブ系の作業をするために入力する文章のポイントは以下のとおりです。

  • 背景設定やジャンルなどを詳しく説明する
  • 文字数や掲載媒体などの条件を具体的に伝える

以下では、入力例とその回答を紹介します。

入力文「簡単に弾けて、おしゃれな響きのコード進行」

会話でのポイント

上記では、具体的なコード進行の例が解説とともに回答されています。

入力文「東京都の年代別人口を、わかりやすい表にしてください。10歳区切りでお願いします。」

会話でのポイント

上記では、東京都の年代別人口が表形式で回答されています。

入力文「人の言葉を話せるカタツムリが主人公の、SF映画のタイトル案を考えてください。物語の舞台は地球と火星で、時代設定は西暦2400年前後です。ありきたりではなく、人目を引くようなインパクトのあるタイトルを目指してください。」

会話でのポイント

上記では、SF映画の具体的なタイトル案が解説とともに回答されています。

入力文「コロナ禍後のインバウンド需要に関する記事の構成を考えてください。掲載媒体はwebで、文字数は4,000文字程度になる見込みです。」

会話でのポイント

上記では、記事のタイトルやイントロ、各構成(セクション)が箇条書きを用いてわかりやすく回答されています。

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ChatGPTを利用する際の注意点

ChatGPTを利用する際の注意点として、以下の事項が挙げられます。

  • 情報の正確性に欠ける場合がある
  • 専門性が高い内容やリアルタイムの情報には弱い
  • 情報漏洩のリスクがある

ChatGPTは、主にインターネット上のテキストデータから学習しており、必ずしも正しい情報を出力するとは限りません。
特に高度な専門性を要求されるような質問やリアルタイムの情報に関しては、インターネット上の情報のみでは情報不足となり、正確な回答ができないケースも多くなります。

また学習範囲が限られているため、リアルタイムで今起こっていることについては学習が追い付かず、回答に反映されないことも覚えておく必要があります。

また、ChatGPTはセキュリティを強化しているものの、情報漏洩のリスクをゼロにすることはできません。

使用する時には、これらの点を把握し、適切な使用を心がけましょう。

TRANS_実績一覧

ChatGPTはアップデートし続けている

ChatGPTはアップデートし続けている

ChatGPTは、2022年のリリース以降もユーザーのニーズに合わせてアップデートや新モデルの開発、サービスの拡充が継続的に行われています。

ここでは注目のアップデートや新サービスとして以下を紹介します。

  • 大企業向け「ChatGPT Enterprise」のリリース
  • 新しい音声・画像認識の機能の展開
  • 簡単な会話から画像の生成が可能に

大企業向け「ChatGPT Enterprise」のリリース

OpenAIは、2023年8月に大企業に向けた「ChatGPT Enterprise」をローンチしました。
有料版のChatGPT Plusで使える機能をベースとしつつも、多くの従業員を抱える大企業が求める性能にチューニングされています。

以下に大まかな特徴を列挙します。

  • セキュリティ・プライバシー保護機能の強化(入力した内容やデータをAIのトレーニングに利用させないなど)
  • 従来のGPT-4の最大約2倍のスピードで動作する
  • 従来のGPT-4の約4倍もの量の文章を入力できる
  • チャットテンプレートをメンバー同士で共有可能
  • 「Advanced data analysis(旧code interpreter)機能」によるデータ解析が無制限で利用可能
  • 大規模な組織での運用を想定した、ユーザー管理機能や認証機能の充実

ここで挙げた以外にも、柔軟性の高いカスタマイズ機能や高度なAPI連携など、無料版のChatGPTや有料プランのChatGPT Plus、小規模法人向けのChatGPT Teamにはない(または制限されている)仕様が数多く実装されています。

音声・画像認識の機能の展開

2023年9月には、音声・画像認識の機能を追加。
本機能により、テキストだけでなく音声での会話のやり取りや写真を使った質問などができるようになりました。
このアップデートによって、ChatGPTと声での会話を楽しんだり、冷蔵庫内の写真を撮って夕食のメニューを提案してもらったりといった、よりシームレスでカジュアルな使い方が可能になり、ChatGPTがより身近に感じられるようになったというユーザーも多かったようです。

簡単な会話から画像の生成が可能に

2023年10月には、簡単な会話から画像の生成ができる機能が発表されました。
具体的には、画像生成AIである「DALL·E 3」を搭載することで、テキストから画像の生成が可能になります。
画像生成が効率的に行えることで、Webサイトのデザインや企業のロゴ作成など、デザインを伴う業務の効率も飛躍的に向上。
短縮できた時間をよりクリエイティブに使えると話題になりました。

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ChatGPTに関するよくある質問

以下では、ChatGPTに関するよくある質問を紹介します。

ChatGPTは誰が作ったの?

ChatGPTは、米国のAI研究機関である「OpenAI」が開発しました。
AIは、ロボット工学や機械学習、経済学など多様な分野で研究が行われてきましたが、ChatGPTの登場で一気に人々にとって身近な存在になったといえそうです。

ChatGPTは日本語になる?設定方法は?

ChatGPTは日本語にも対応しています。
チャット欄に日本語でそのまま文章を入力すれば、回答も日本語で返ってきます。
万が一、日本語以外の言語で返答が返ってきた場合には、「日本語でお願いします」と入力すれば、すぐに日本語に翻訳された返答が表示されます。
同様に、日本語以外の言語への翻訳も可能なうえ、プログラミング言語などの人の言葉以外の言語の対応もお手の物です。

ChatGPTに利用制限はある?

ChatGPTには、文字数や質問回数に制限があります。 有料版のChatGPT PlusやChatGPT Teamに登録しても、この制限を完全に解除して無制限で利用することはできません。

例えば質問の文字数では、
1回の質問につき約2万5,000文字
が上限の目安です。

また質問の回数では、
1分あたり最大600回
が目安と考えられます。

こうした制限は、ChatGPTがテキストを処理する基本単位であるトークンの数で計算されています。
日本語の場合、ひらがな・カタカナ・漢字などの表記によってトークン数が変動するため、厳密には文字数での制限はされていません。また、確定した上限文字数も公開されていないため、上記を目安に考えて利用しましょう。

まとめ

ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIチャットサービスです。
無料で利用が始められるうえ、日本語にも対応しており、自然な会話のやり取りや情報収集、クリエイティブ系の作業などに活用できます。
ただし、必ずしも正確な回答がされるとは限らないため、回答内容は必ず人間の目でも確認することが必要です。
ChatGPTをビジネスなどで十分に使いこなすためには、具体的なキーワード設定や条件指定などの「プロンプト」を適切に作成することが大事なポイントとなります。
ChatGPTのビジネスへの活用方法などがよくわからない場合は、プロに相談することも有効な手段となるでしょう。

弊社トランスは、オリジナルグッズ・ノベルティの「モノづくり」と、SNSキャンペーンコラボ・タイアップなどのセールスプロモーションサービス企画・運営=「コトづくり」の両方を行う会社です。
モノづくり・コトづくり双方のプロ視点でお客様の課題を分析し、ご納得いただけるような提案をさせていただければと思います。
ご予算・ご希望に応じて、柔軟な提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

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ライター:藍生エイト

藍生エイト

推しビジネス研究所研究員。トランスのコラムにもChatGPTが活用されていますが、アイデアや提案の部分、グッズ製作の知識については、トランスの社員はAIに負けません。

更新日:
株式会社トランス

トランスのコラムに関する
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