SWAG (スワッグ)という言葉を、聞いたことがありますか?企業やブランドなどのロゴが入ったグッズが、このところSWAGと呼ばれるようになってきました。アメリカでは、企業のブランド力向上やブランドの知名度を広めるために、こうしたギフトを詰め合わせた「SWAG BAG」がよく活用されています。
いわゆるノベルティや販促アイテムとは異なる意味合いをもつSWAGについて、掘り下げてみました。
目次
SWAGとは?
SWAG=企業やブランドからの無料のギフト
SWAG(スワッグ)とは、社名やロゴなどが入った、企業のオリジナルグッズです。
名前やサービスの認知を高めたり、購入を促したりするBtoB、BtoCはもちろん、リモートワークの普及により働き方に変化が生じてきている昨今は、自社で働く従業員向けのギフトとして贈ることで、自社へのエンゲージメントを高めるためのBtoE施策としても効果が期待されています。
SWAGはコストを抑え、大量生産して配布される販促品とは異なり、ブランディングにより重きをおき、受け取った方に長くお使いいただけるような上質なギフトが選ばれる傾向にあります。
近年は日本国内でも、外資系企業やテック系企業を中心に、こうしたギフトをSWAGと呼んで取り入れる企業が増えてきています。
マーケティング先進国であるアメリカでは、SWAGは既にブランディングツールとして多く活用されていますが、その中でも注目を集めているアメリカ発のSWAGのECサイトをご紹介します。
注目企業 swag.com
SWAG作製をぐっと手軽にしたswag.com
グーグル、アマゾン、スターバックス、マクドナルドといった名だたる企業を筆頭に、1000社以上にユニークなSWAGを提供しているのが、2016年創業の企業swag.comです。ひな型を元に、製品をデザインして注文するところまでだった従来のフローにとどまらず、デザインカスタム、注文、保管、共有、配布といった作業をわずか数クリックで完了できるソリューションを生み出したとして、一躍名をはせました。作成したSWAGは、メールアドレスさえわかれば届けたい相手に届けることができるので、作成から配布までの時間が圧倒的に短縮され、誰もが手軽にSWAGを利用できるようになりました。
サイトのビジュアルもスタイリッシュ
こちらはswag.comの公式サイトの一部です。
シンプルかつスタイリッシュな仕上がりですね。
日本国内の販促グッズを扱うECサイトは、需要に応じるために納期の短さや低価格、名入れサービス等のスムーズさなどをダイレクトに訴求したものが多いですが、swag.comの公式サイトからは、高い美意識とブランディングへの志向が感じ取れます。SWAGは販売促進や、購買促進の為に作られるだけでなく、ブランド力向上のためのツールの一つであることが、公式サイト上でも表現されているようです。
SWAGがスタートアップ企業や新興ブランドの躍進のきっかけにも
日本でも、同様にマーケティングの手法としてSWAGを用いる企業が増えてきています。
特に、先進のスタートアップ企業やエッジの効いた新興ブランドなどにおいては、以下に紹介するような目的でSWAGを取り入れている事例が多いようです。
ブランドイメージを創出する
SWAGは、企業やブランドなどの知名度を上げるのに欠かせません。ブランドイメージやメッセージを伝えるため、クールだったりユニークだったり、ふさわしいデザインが取り入れられています。カッコよくて普段使いできる、「もらってうれしい」アイテムであることがSWAGの大前提。そのうえで、長く使ってもらうためには品質にもこだわる必要があるため、数より質が重視されます。ブランド品とのダブルネームなどで品質を担保しつつオリジナリティを出したり、上質さを際立させるためにロゴをシンプルに配置したりといったSWAGが見受けられるのはそのためです。
その他ブランドのイメージを創出するために、よりオリジナリティを出して作製する場合もあります。こだわったデザインや素材でブランドらしさを演出します。
モノではなく、サービスを提供するIT系の企業などは、よく目につき、日々手に取って使ってもらえる高品質なSWAGやオリジナリティがあるSWAGが、ユーザーに親近感を持ってもらうのに一役買っています。
チームの結束を高め、インナーブランディングをする
企業がSWAGを活用するもう一つのねらいは、チームの一体感の向上です。顔を合わせる機会が少ないリモートワーカーたちをはじめ、従業員に対して「いつも頑張ってくれてありがとう」といったメッセージとともにSWAGを贈ることで、チームとしての結束を高めることができます。
インナーブランディングの一環として、SWAGが一役買っているのです。
企業やブランドからの無料のギフトという意味では、さまざまな業種、目的のものが作られてはいますが、現在SWAGと呼ばれる事例はこのようなシーンで多く見受けられます。
ユニークなSWAG事例をご紹介
実際にSWAGを活用している企業の事例を2つ、ご紹介します。
WordPress「WordPress Swag Store」
出展元:https://mercantile.wordpress.org/
ウェブサイトの制作に世界中で使われているオープンソースCMSのWordPressのSWAGです。日本オリジナルの公式キャラクター「Wapuu(わぷー)」などのグッズがあります。「企業からの無料ギフト」という定義からは外れますが、こちらの「WordPress Swag Store」でSWAGを購入すると、定期的に世界各地で開催しているWordPressの勉強会「WordPress Camp」などのSWAG制作費に充てられるとのこと。いわば善意の寄付への返礼品としてのSWAGと呼ぶことができます。
SmartHR「ヤギのセーター」ほか
出展元:https://shanaiho.smarthr.co.jp/n/n50d798381a8f?magazine_key=mb5eb12bf5b45
人事労務関連の業務をクラウドで管理するソフト「SmartHR」を運営する、株式会社SmartHR。2013年の創業以来、毎年社員やユーザーに配布されるSWAG BOXがユニークなことでも知られています。コーポレートカラーであるブルーグリーンを基調としたオリジナルグッズは、使いやすさ、オリジナリティともに年々進化を遂げ、2021年にはとうとう「セーター」までリリースしてしまいました!アメリカでクリスマスシーズンに話題になる「アグリーセーター」にヒントを得たという、絶妙にダサカワいいヤギさんがアクセントになっています。
SWAGは配られるものから、求められるものへ
かつては、展示会や店舗などで配布されるギフトや記念品などは、「誰でももらえる無料のもの」、場合によっては「いらないもの」でした。しかし、注目のスタートアップ企業や新興ブランドなどから贈られる、クールで高品質かつ実用的なSWAGは、時に「レアアイテム」となり得るポテンシャルを秘めており、「お金を払ってでもほしい」という声からしばしばオンラインショップなどで急遽販売されることもあるほどです。高いクオリティと希少価値を持つ非売品として存在感を高めるSWAGを、あなたのブランディング戦略にもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ:世界でここだけのSWAGを作るなら
SWAGで効果的なブランディングをしたい。テレワークでコミュニケーションが不足しがちな従業員同士のチーム力を向上したい。今までのオリジナルグッズ、販促アイテムとは一線を画す、世界でここだけのクールで上質なギフトを作りたい!そんなご要望もおまかせください。
トランスではオリジナルのSWAGやオリジナルグッズ、ブランド品への名入れギフトを多数作製しております。
どんなSWAGが作れるのかは、当社営業担当者または、こちらからお気軽にご相談ください!
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