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サステナブルとは?暮らしに便利なグッズ、企業の取り組み事例を紹介
サステナブルとは?暮らしに便利なグッズ、企業の取り組み事例を紹介

「サステナブル」という言葉をご存じでしょうか? 直訳すると「持続可能な」という意味です。地球と人類の未来を守るために持続可能な社会の実現に向けて世界各国、企業がさまざまな活動を繰り広げています。しかし、国や企業が行うことができても個人では何ができるかわからない方もいるでしょう。

本記事では、サステナブルとは何か、なぜサステナブルが注目されるのか、企業の活動事例や個人でできる活動、サステナブルな暮らしへ導くグッズを紹介します。

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サステナブルとは?

サステナブル(sustainable)とは、「持続できる」「耐えられる」「支えられる」といった「持続可能であるさま」を意味する言葉です。サステナブルという言葉は主に自然環境の保全、人間社会のシステム、食料問題など、一国ではなく世界規模で考えるべき課題において使われます。

自然環境や人的、物質的資源の配慮・有効活用をしながら、より良い生活環境を守り、未来の子孫へと受け継いでいくことを目指す「サステナブルな社会」は、今日では世界共通のテーマです。

サステナブルな社会とは

サステナブルな社会とは、「持続可能な社会」を意味します。つまり、「地球環境、自然環境の適切な保全」と「資源の無駄遣いをせず、現在の世代が必要とする開発」が行われる社会のことです。

しかし今、世界は自然環境の破壊、教育や難民といった人道的問題、貧困や労働環境といった経済問題など、幾多の問題に直面しています。このような問題を残したままだと人類が生存する地球はいずれ限界を迎えてしまいます。そこで、国際社会は「SDGs(エスディージーズ)」という目標を制定しました。

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称であり、「持続可能な開発目標」を意味します。SDGsは、2015年の国連サミットで採択された国際社会共通の目標であり、2016年から2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されます。日本国内で「サステナブル」という言葉が広まったきっかけは、このSDGsの「S(Sustainable)」からであるといわれています。

SDGsの17の国際的な目標とは、貧困や飢餓、自然破壊、人権問題を軸に設定され、17の目標をさらに具体化したものが169のターゲットです。例えば、「貧困をなくそう」という目標は、「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」ことを設定し、ターゲットは「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」「2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる」などがあります。

参照:総務省|政策統括官(統計基準担当)|持続可能な開発目標(SDGs)

このSDGsの制定により、サステナブルな社会を実現するには国や企業だけでなく、個人に責任があるといえるまでになりました。今後世界がどのような振る舞いをするかにより、地球の未来は決定づけられるといえます。

『SDGs』について詳しく見る

SDGsの事例

日本国内におけるSDGsの実現に向けた具体的な事例は以下のようなものあります。

  • サステナブル建築(貢献できるSDGsの目標:「⑪住みつづけられるまちづくりを」など)
    サステナブル建築とは、長期的目線で生活の質を向上させ、地球や地域の生態系に配慮しながら耐久性が高く、長く利用し続けることができる建築物を構築すること。
  • サステナブルツーリズム(貢献できるSDGsの目標:「⑧働きがいも経済成長も」など)
    サステナブルツーリズムとは、観光地の自然環境、文化、伝統及びその土地に暮らす人々の暮らしを守り、同時に観光地の経済を発展させ、観光地本来の良さを活かしながら自然体験を提供する観光のこと。
  • サステナブルシーフード(貢献できるSDGsの目標:「⑭海の豊かさを守ろう」など)
    サステナブルシーフードとは、将来も今と変わらずに魚を食べ続けられるよう、漁獲量や自然環境を保護し、海の魚を減らさないように配慮しながら漁獲や養殖をされた水産物のこと。

サステナブルな社会を目指すためのアクションプランとして「SDGs」は掲げられました。SDGsを無視することは未来の子孫たちの生命を危機にさらすことになります。そのため、様々な業種や分野においてサステナブルな未来にむけた本格的な動きを開始しています。

サステナブルと私たちの暮らしの関係

サステナブルな暮らしは、私たちの日常を豊かにするものです。私たちの未来を守ることだけなく、現在の暮らしにもメリットがあります。

使い捨てのアイテムを繰り返し購入するよりも、長期的に使えるものを利用する方が、生活上のトータルコストが下がり、節約につながります。また、サステナブルな暮らしにより、物を購入し消費する必要がなくなるので部屋がすっきりとし、ごみの量を減らすことができます。それにより、ごみを処理する回数が減り、ストレス軽減にもつながります。そして、身の回りが整い、必要な物を必要なだけ取り入れる生活行動は、自分自身を振り返ることができる上、心の余裕を生み出します。

SDGsにおける目標は壮大なテーマと捉えられがちで、ごく普通の日常を生きる私たちには到底関われないことのように思えます。しかし、日常で行える小さな行動や考えが、地球全体をサステナブルな未来へとつなぐことができるのです。

サステナブルを実践する企業の取り組み

サステナブルを実践する企業の取り組みは、以下のようなものがあります。

  • ユニクロ(アパレル)
  • ネスレ(食品飲料メーカー)
  • ユニリーバ(パーソナルケア製品)

企業におけるサステナブルな活動は、顧客にとってはもちろん、世界が持続可能な社会に向かうために重要なことです。そのため、看過することはできません。

なぜなら、企業規模で行う活動は、地球環境の保全に多大な影響を及ぼし、世界が企業に寄せる期待に応える行動が求められているからです。さらに、企業のブランドイメージや社会貢献に対する好感度に多大に影響すること、心地良い就業環境の提供により、従業員の満足度の向上が期待できることも、企業がサステナブルな活動を行う理由です。

ユニクロ(アパレルメーカー)

ファストファッション大手のユニクロは、「服のチカラを、社会のチカラに」をサステナブルな活動におけるスローガンにしています。このスローガンを達成するため、以下3つの柱を立てています。

プラネット(Planet)
環境破壊につながる服作りを低減し、素材選びやリサイクルによる再生商品によってサステナブルな社会を追及する
ピープル(People)
人権の尊重や安心かつ健全な職場環境の確保、国籍・性別・年齢などの壁をなくし多様な人材を登用するダイバシティ―の推進といった労働における環境作りを目指す
コミュニティ(Community)
企業と社会の関係性や調和を考え、リサイクル活動や難民物資支援などに取り組む

具体的な活動の一つとして再生ポリエステルを使用したフリースを販売しています。再生ポリエステルとは使用済みペットボトルを砕き、チップにして糸にしたポリエステル繊維であり、フリース生地全体の30%に使われています。やわらかな肌触りと軽量性、保温性にも優れた、服としての実用性もありながら地球環境の保全にも配慮されたサステナブルな商品です。

ネスレ(食品飲料メーカー)

世界最大規模の食品飲料メーカーであるネスレでは、2030年までに17あるSDGsの目標すべてに貢献し、サステナブルな社会を実現するための3つの包括的活動目標を掲げます。

個人および家族のため
栄養価の高い食品販売や栄養知識の普及、子供たちの健康習慣を築くために必要な情報を親や保護者へ提供し、子どもたちの健康的な食習慣を支援する
私達のコミュニティのため
ネスレの事業活動に直結するコミュニティで暮らす人々に対し生活支援及び改善を図ること、男女平等の推進と人権の尊重に取り組む
地球のため
ネスレ事業活動の環境負荷をゼロにする取り組みとして、包装材をリサイクル・リユースが可能な素材に変える活動や気候変動へのコミットメント、水資源の保全活動を行う

ネスレはプラスチックごみによる海洋汚染問題の解決に向けて、主力製品の「キットカット」のパッケージを従来のプラスチックから100%リサイクル及びリユースできる紙パッケージへ変更しました。この活動により年間約450トンのプラスチック削減の実現化を推進します。

また、食べ終わった後の紙パッケージを日本の伝統工芸の一つである折り紙に見立て、「折り鶴」を折る活動を提案します。折り鶴が大切な人に応援や感謝を伝えるコミュニケーションツールとして活用されることを目的としています。

ネスレは、折り鶴プロジェクトを通じて、消費者へ楽しみながら地球環境保全を考えるきっかけになることを目指します。

ユニリーバ(パーソナルケア製品メーカー)

世界でも有数のパーソナル製品メーカーであるユニリーバは、2010年から2020年までに実施の「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン(USLP)」という、サステナブルな社会を実現するためのビジョンを掲げました。

ビジョンでは3つの重点課題と50以上の具体的な定量目標を掲げ、サステナブルな企業のリーダー的存在として不動の地位を確立しました。具体的なビジョンの重点課題は以下の通りです。

  • すこやかな暮らし
  • 環境
  • 経済発展

「すこやかな暮らし」は、衛生的な習慣を身に付けるための支援、安全な飲み水の確保、国際ガイドラインに基づく栄養基準を満たす商品の割引を倍に引き上げるという内容です。

「環境」では、製品のライフサイクルにおける温室効果ガスを負荷に半減、消費者による製品に使う水使用量を半分にする、製品廃棄の際に排出される廃棄物の量を半分にします。

「経済発展」では、原料にする農作物を100%持続可能なものにすることや、ユニリーバサプライチェーンに小規模の農家や流通業者を迎えるといった目標です。

ユニリーバは「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」の一つとして、プラスチックをごみ化しない取り組みを行っています。2025年を目途にすべてのプラスチックパッケージを再利用、リサイクル、堆肥化できるものにし、プラスチック使用量を半減させることや販売量以上にプラスチックパッケージを回収することを方針としています。

すぐ始められるサステナブルな生活

すぐ始められるサステナブルな生活を送るための行動は、以下のようなものが挙げられます。

  • リユースされた製品を使う
  • 繰り返し使えるものを選ぶ
  • フェアトレード製品を使う

上記の他にも、すぐに始められる行動はたくさんあります。サステナブルな生活につながる行動を考えることは楽しくもあり、また、地球保全のためにも大変重要なことです。

リユースされた製品を使う

リユースとは、物を大切にし、すぐに捨てずに繰り返し使い、再活用することです。リユースされたアイテムを使うことは、廃棄物の削減効果があります。また、製造過程で排出される二酸化炭素も削減できるので地球環境の保全につながります。

例えば、リユースされた製品には、廃棄食材をファッショナブルに楽しむ「フードテキスタイル」や、回収したペットボトルを使用して作った「再生PET素材の製品」、他者が不要になって手放した家具や家電などの生活用品があります。

資源は、限りあるものです。何でも新規購入で済まさず、資源を守る意識を持つことがサステナブルな未来を構築する一助となります。

繰り返し使えるものを選ぶ

繰り返し使えるものを選ぶと、買い物の回数を減らすことにつながり、ごみの削減にもつながります。また、車に乗って買い物に出かける場合、車から出る排気ガスも大気汚染の原因となります。そのため、買い物の回数を減らすことで、車を使う機会も多少減らすことができます。

恒常的で繰り返し使えるものには、マイボトルやマイタンブラーを活用することです。水分補給は誰もが必ず行うことなので、マイボトルやマイタンブラーの使用回数は多いです。また、紙やプラスチック、ペットボトルの資源ごみ削減にもつながります。

マイボトルやマイタンブラーを活用することは身近で、なおかつ立派なサステナブルな行動です。

フェアトレード製品を使う

フェアトレードとは、直訳すると「公平・公正な貿易」です。発展途上国で作る製品を適性かつ継続的に取引し、生産者の生活を持続的に支える仕組みです。発展途上国と先進国のフェアな取引によって共存共栄することがフェアトレードのコンセプトです。

適性価格で取引する取り組みであるフェアトレードの製品を使うと、世界における貧困、飢餓、ジェンダー問題、気候変動問題など、多岐にわたって大きく寄与します。そのため、フェアトレード製品を使うことは身近な社会貢献であり、サステナブルな社会に近づく一歩となります。

フェアトレード製品には、チョコレートやワインといった食品、バッグやTシャツ、タオルなどのコットンを使った日用品など多種多様な製品が作られています。

サステナブルな生活に便利なグッズ

サステナブルな生活に便利なグッズは以下のようなものがあります。

  • フードテキスタイルのポーチ
  • フェアトレードのコットンバッグ
  • 再生PET生地を使ったエコバッグ

サステナブルな生活を支えるグッズは、今までの生活を見直すきっかけになります。資源の消費を繰り返すのではなく、資源を守るという考え方に変化するでしょう。

フードテキスタイルのポーチ

フードテキスタイルとは、従来流通されずに廃棄されてきた規格外の食材を食品関連の企業や農園から提供してもらい、食品に含まれる成分を染料として活用し、生地を染め上げる技術を使ったファッション業界のプロジェクトです。

フードテキスタイルを使った製品の特長は、素材に近い色合いを出します。そのため、淡く優しい雰囲気を漂わせます。色落ちしにくいので、長く楽しめることもフードテキスタイルの魅力です。また、フードテキスタイルの染色に使った野菜や食材は本来廃棄されるはずだったものなので、食品廃棄問題を問い直すきっかけになります。

フードテキスタイルで作られたポーチは、あらゆる生活のシーンで活躍します。女性であれば化粧ポーチや小物入れとして使えます。男性であれば大きめサイズを選び、トラベルポーチにするのもおすすめです。

捨てられるはずの食材で染めた「サステナブル」なオリジナルグッズ

廃棄されるはずの食材で染めた生地「FOODTEXTILE」を使ったオリジナルグッズをご紹介。

フェアトレードのコットンバッグ

コットン生産には世界70ヵ国、約1億世帯が従事していると言われます。特に発展途上国におけるコットン生産は生活を支えるための重要な輸出農産物です。しかし、コットン生産においても先進国と発展途上国の不平等な貿易構造が存在し、発展途上国の多くの人がその不平等に苦しみ、正当な対価を得られない状況にいます。

そこで、適正な貿易を行わせるために、国際フェアトレード基準(フェアトレード認証を取得したコットン)が設定されました。国際フェアトレード基準とは、危険な農薬物を使用することを禁止し、適正価格で製品の取引をすることを保証する取り決めです。

フェアトレードコットンを原材料としたコットンバッグは、消費者の生活アイテムになると同時に、コットン生産者の労働環境や経済的自立を促進し、サステナブルな社会を作ることにつながります。

製品の品質は、丈夫でシンプルな形と飽きのこない風合いで、通学のサブバッグや買い物など幅広い用途で使えます。

サステナブルな社会へ導く!フェアトレードコットンバッグ

持続可能な社会を作る!生産者の暮らしを支える、フェアトレードコットンバッグをご紹介します。

再生PET素材のエコバッグ

再生PET素材とは、洗浄・粉砕したペットボトルから作られた糸を使用した生地のことです。リサイクルポリエステルやリサイクルPETなどとも呼ばれます。

再生PET素材で作られたグッズのひとつにエコバッグがあります。エコバッグは、軽量性と耐久性に優れ、何度も繰り返し使える点が特徴です。さらにデザイン性の豊かなものやアパレルブランドが販売するものもあるので、ファッションコーディネートの一部として楽しむこともできます。

そして、再生PET素材を使うことで地球環境の保全に貢献することもできます。例えば、ペットボトルの原材料である石油の使用量を削減できる他、地球温暖化の原因とされ、生産過程で排出される二酸化炭素の削減などにつながります。

昨今の世界的な問題とされる海洋汚染問題もペットボトルごみの廃棄が原因の一つです。再生PET素材のエコバックを積極的に使うだけで個人だけなく地球の未来を守ることにつながります。

サステナブルな社会へ導く!フェアトレードコットンバッグ

レジ袋有料化に伴い、ニーズの高まる『エコバッグ(マイバッグ)』の考察、企画に際して考えたいことをお話しします。オリジナルエコバッグを作るなら今です!

まとめ

サステナブルな活動や暮らしの積み重ねで、サステナブルな社会を実現することは可能です。 身近でできることや便利なグッズを活用することは、日々の暮らしを充実させるだけではなく、地球保全にもつながります。まずは暮らしに便利なグッズを取り入れ、これまでの日常的な行動の見直しから、ぜひ実践してみてください。

  • 「サステナブル」や「SDGs」につながるようなノベルティ・オリジナルグッズを製作したい!
  • 環境に配慮したグッズを探している!
  • 新しいエコ素材で作れるグッズを検討している!

など、ご要望のある方は、ぜひお気軽に各営業担当までご相談ください。フードテキスタイルやフェアトレードコットンを使用して販売品、ノベルティを作ってみませんか?

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