新型コロナウイルスの影響を受けてリアルライブ(会場に行って参加するライブ)が自粛となる中、代わりに普及してきたオンラインライブ。
多くのアーティストが開催するようになりましたが、実際にオンラインライブへ参加したことがある人はどのくらいいるのでしょうか。また、オンラインライブとリアルライブとで、ライブグッズの購入に何か変化は起きているのでしょうか。
そんな疑問に答えるべく、オンラインライブの普及状況と、グッズ購入に関する調査アンケートをトランス独自で実施いたしました。
その結果から見えてきたオンラインライブグッズの予想図をご紹介します!
目次
■こちらもおススメ オンラインライブでグッズの展開にも変化が?エンタメ業界の今
エンタメ業界に普及し始めたオンラインライブ。その特殊なチケットの展開方法や、グッズの変遷についてお伝えします。
6割がすでに参加している!オンラインライブの普及状況
過去5年以内に音楽のライブ・コンサート(有料のもの)に参加したことがあると答えた方に、「有料のオンラインライブに参加したことはありますか?」と聞いたところ、約60%の方が「ある」と答えました。
普及しつつあるとはいえ、オンラインライブというワードをよく耳にするようになったのは、新型コロナウイルスの感染が広まってきた春以降。個人的な予想より多くの方が「参加経験あり」という結果だったので、少し驚きました。
次に、オンラインライブに参加経験がある方の年代を見てみます。
デジタルネイティブとされる10代は、なんと約8割が参加経験ありです。
全体的な参加率を下げているのは50代のみで、それ以外の年代はすべて6割を超える結果となりました。
オンラインライブは、すでにライブのニューノーマルであると言えますね。
地方に商機あり!? 伸びしろがありそうな高参加率地域
地方別に参加経験のあり・なしを見てみると、もっとも「あり」の回答率が高かったのは中部地方の約68%。次いで近畿地方が約64%となりました。
首都圏含む関東地方は、意外にも4番手の約59%でした。
リアルライブが身近だったと考えられる関東圏の方々の中には、まだオンラインライブに抵抗がある方もいるのかもしれませんね。
やはりオンラインライブの醍醐味と言えば、これまで遠い会場に行けなかったファンも気軽に参加できるという点です。首都圏以外の地域で参加経験率が高いという結果からも、今後地方の参加率がますますアップしていくことが期待できそうです。
もっと地方の方にオンラインライブへ参加してもらうために、地方限定の広告PRや、ライブグッズに地域限定グッズをラインナップしてみるのはいかがでしょうか。
続いて、オンラインライブでのグッズ購入に関する調査結果を見ていきます。
女性のTシャツ購入率が低下!オンラインライブでのグッズ購入の実態
リアルライブとオンラインライブとでは、全体的なグッズの購入率に違いはあるのでしょうか。
リアルライブにおいて「グッズを購入しなかった」人は約10%。オンラインライブでは、約26%がグッズを購入しなかったと答えています。
オンラインライブにおいて「グッズを購入しなかった」割合を高めたと考えられる要因は、女性のTシャツ・タオルの購入率の低下と考えられます。
リアルライブでのグッズ購入では約64%の女性がTシャツ・タオルを購入したと答えていますが、オンラインライブでは約42%と20%以上差があることがわかります。男性については、女性ほどの大きな差はありません。
なぜでしょうか。
男性は、ライブグッズのTシャツを普段着としても着用する方をよく見かけますが、女性が普段着として着用するタイミングはそう多くないはず。では女性がリアルライブでTシャツ・タオルを購入する理由はどこにあるのでしょう。
その一つとして考えられるのは、会場での一体感や、周りに合わせることを重視して購入しているということです。
オンラインライブではそのような状況がないため、購入率が低下したのかもしれません。
オンラインライブが今後も多く開催されると予想されますので、もしかすると女性向けのTシャツは、徐々にラインナップのサブポジションに変化し、別のアイテムが定番品となる日が来るかもしれませんね。
そんな近い未来に向けて対策をとるなら、次の2つのポイントを参考にしてみてはいかがですか?
ライフスタイル雑貨を取り入れる
ここ最近、ライブグッズとしてもニーズが高まっている「ライフスタイル雑貨」。特に女性からの人気が高いので、Tシャツに変わる主力アイテムを投入するなら、このカテゴリーで検討するのも◎!
女性がより普段着に取り入れられる「着映え」するTシャツにする
Tシャツを主力アイテムとして引き続き展開するなら、女性がより普段着に取り入れられるデザインを採用するのはいかがでしょうか。
既製のTシャツにプリントを施すだけのシンプルなタイプではなく、フード付きや切り返しがあるなど、アパレルブランドのような仕様で製作することも可能です。
次に、オンラインライブで「グッズを購入しなかった」という方たちが、どんな条件であれば購入したのかを見ていきます。
「魅力的なグッズがあれば購入する」という回答が圧倒的に多いという結果でした。
ECサイトでの購入に抵抗があるかもしれないと予想していましたが、そういった壁はないようです。
つまりファンのみなさんは、オンラインライブにおいてグッズの購入意欲はある!ということですので、あとは魅力的なグッズをラインナップできれば購入率アップを目指せますね。
魅力的なグッズ製作については、もちろんトランスにお任せください!これまでの実績やトレンドを踏まえて売れるライブグッズをご提案いたします!
魅力的なグッズが企画できたら、次は販売のタイミングです。
オンラインライブでグッズを購入した方は、果たしてどのタイミングで購入したのでしょうか。
事前販売が肝!みんながオンラインライブでグッズを買うタイミング
オンラインライブで「グッズを購入した」という方に、購入したタイミングを伺いました。
結果は圧倒的に「事前販売」での購入が多く、どの世代もほぼ6割がライブが始まる前にグッズを購入していました。
オンラインライブへの期待が、グッズの購入を後押ししているのかもしれませんね。
この結果から、事前販売により力を注ぐことが、グッズの売上増につながるということがわかります。
ライブグッズは、魅力的なグッズを豊富なラインナップで展開できるのがベストですが、事前販売において、グッズのラインナップ以外にどのような工夫ができるでしょうか。
アーティスト本人によるグッズ紹介動画を配信する
この方法を取り入れているケースはよく見られますね。ご本人が紹介することで、そのグッズの魅力がよりファンの心に伝わり、購入意欲を高めます。
一部のアイテムを受注生産にする
販売数量が見えない中で多くのグッズをラインナップするのは、少々不安とリスクがありますね。
一部のアイテムを受注生産にし、販売数がある程度見えてから生産することで、在庫のリスクを軽減できます。
あるいはクラウドファンディングのように、注文が〇〇個に達したら限定アイテムを生産します!というようなイベント方式も、ファンの心をくすぐるかもしれません!
調査のまとめ
ライブ・コンサートに参加経験がある方の約6割が、すでにオンラインライブに参加している!
→若年層を中心に幅広く浸透してきています
オンラインライブでもグッズ購入意欲はある!
→大事なのは魅力的な商品を用意することです
女性のTシャツ購入率が低下している!
→オンラインライブならではのMD企画が求められます
事前販売での購入が圧倒的に多い!
→オンラインライブならではの事前からの販促施策が求められます
さて、いかがでしたでしょうか。
未来のライブ(と言ってももう目の前)は、今よりもっとオンラインでの開催が主流になり、地域関係なく多くの方が参加するものになるかもしれません。
ライブグッズにおいても、オンラインでの販売方法に工夫が凝らされ、主力のアイテムも変化していくかもしれませんね。
トランスは、時代の変化に対応しながら、日々新たなグッズ製作に勤しんでいます。
失いつつあったエンタメの楽しさを取り戻そうとしているファンと、ファンを楽しませたいイベント主催者・アーティストを支えられるような、魅力的なグッズを提案してまいります。
- オンラインライブ用に、魅力的なオリジナルグッズを製作したい!
- MD企画から相談したい!
- グッズの事前販売など、販売方法も相談したい!
など、ぜひお気軽に各営業担当までご相談ください。
■調査データダウロード オンラインライブにおけるグッズ購入に関する調査
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