推し活文化を語るうえで重要な要素「二次創作」。
二次創作グッズの世界では様々な作品が存在し、それぞれに独特の魅力があります。
この記事では、
二次創作の定義や歴史、著作権の注意点、さらにはファンアートとの違い、また、グッズを制作する時のポイントなどを紹介します。
目次
二次創作とは
二次創作とは、既存の作品を元にした新たな創作活動のこと。
ベースとなる作品は、小説、漫画、アニメ、ゲームなど、さまざまなメディアの作品が含まれます。
二次創作物、または二次的著作物とも呼ばれ、原作のキャラクターや世界観を用いて新しいストーリーやアートが生み出されています。
二次創作とは、あくまでファン活動・推し活の一環です。
「グッズを集める」「作品を深く読み込む」「コスプレをする」といった作品への愛情表現の中の1つとして、制作や閲覧が多くのファンに楽しまれています。
二次創作の歴史
二次創作の文化は、ファンコミュニティの成長と共に発展してきました。昔から、作品に対する熱狂的なファンたちが、自分たちの解釈やアイデアを形にしてきた歴史があります。
この動きは、インターネットの普及により加速し、世界中のファンが繋がりやすくなったことで、さらに多様な創作が生まれるようになりました。
X(旧Twitter)やpixivなどのSNSに投稿された作品が拡散され、早く広くオタクたちの目に留まるようになりました。
また、二次創作物の拡散により、同人作家の名前が広く知られたり、二次創作をきっかけに原作の知名度が上がったり、大きな影響力を持つようになりました。
二次創作が人気の理由
ファンは、愛する作品に対する敬意や愛情を表現するため、または原作にはない「もしも」のシナリオを探求するために二次創作を行います。
原作のストーリーには描かれていないが、「このキャラとこのキャラ、もしかしてこんな関係なのでは?」と、ファンが自由に妄想を膨らませ、架空のストーリーに仕立てて楽しんでいます。
二次創作物の内容は、他のファンからも「その関係性わかる!尊い!」といった共感を得ることが多く、
そんな共感を得られるコミュニティの存在も、創作のモチベーションに影響を与えています。
二次創作とファンアートの違い
二次創作とファンアートは似ているようで異なります。
ファンアートは、元の作品に触発されて作られる芸術作品のことで、通常はイラストや絵画が主流です。
一方で、二次創作は、原作のキャラクターや設定を基にした新しい物語や作品を指します。
これらは時に重なり合いながらも、使われる文脈や意図によって区別されます。
二次創作・同人グッズに関する著作権のルール
二次創作の同人グッズを製作・販売する際、著作権には特に注意が必要です。
著作権とは、創作物に対する独占的な権利であり、無断での使用や販売は法的な問題を引き起こす可能性があります。
著作権侵害は罰金や訴訟などのリスクを伴います
著作権者の許可が必要な場合とそうでない場合があります。
許可が必要なケースでは、商業的に販売される場合やオリジナルの作品を大きく引用した場合などが該当します。
許可が必要ないケースでは、個人的な使用に限られたり、パロディーや風刺作品としての性質を持つ場合などが挙げられます。
著作権者の許可が必要なケース
許可が必要なケースでは、商業的に販売される場合やオリジナルの作品を大きく引用した場合などが該当します。
- 商業的な目的での販売や配布
- オリジナル作品のストーリーやキャラクターを直接利用する場合
- 原作の映像や音楽を利用する場合
- 公式ロゴやブランド名を使用する場合
- 原作の複製物を製作・販売する場合
著作権者の許可が必要ないケース
許可が必要ないケースでは、個人的な使用に限られる場合や、パロディーや風刺作品としての性質を持つ場合などが挙げられます。
- 個人的な使用に限られる場合
- パロディーや風刺作品として明確に区別される場合
- クリエイティブ・コモンズなどのフリーライセンスが適用される場合
- 著作権の切れた作品を利用する場合
- 公正な使用(Fair Use)に該当する場合
二次創作・同人グッズ製作で気をつけること
二次創作の同人グッズを製作する際には、いくつかの重要な注意点があります。
- 公式の二次創作ガイドラインをチェックする
- 公式グッズと誤認されないようにする
- 著作権だけでなく肖像権も侵害しない
公式の二次創作ガイドラインをチェックする
二次創作を行う前に、公式のガイドラインを確認することが重要です。
これは、オリジナル作品の著作権を尊重するための基準であり、多くの場合、公式ウェブサイトなどで確認できます。
特に、商業利用の可否や制限される内容に注意が必要です。
小説、漫画、アニメ、ゲーム、キャラクターなどの文化において、ファンの普及活動により世間への認知が広まっていくことは事実であり、二次創作への理解を示しているIPコンテンツも少なくありません。
公式サイトに掲載されている二次創作ガイドラインによると、“ファン活動の範囲で“二次創作物の販売などが認められる場合もあります。
公式グッズと誤認されないようにする
自作の同人グッズは、公式の商品と誤認されないように注意が必要です。
これは、著作権侵害のリスクを避けるためであり、独自性を明確に示すことが大切です。
著作権だけでなく肖像権も侵害しない
著作権に加えて、肖像権にも注意する必要があります。
肖像権は、人物の顔や姿の使用に関する権利です。
特に、実在の人物をモデルにした作品を作る場合は、これらの権利を侵害しないよう慎重に扱う必要があります。
人気の同人即売会イベント3選
二次創作の世界では、独自に制作した同人グッズを販売できるイベントが多数存在します。
これらのイベントでは、自分の作品を広く公開し、他のクリエイターやファンと交流できる機会を提供しています。
グッズ販売は、作品を物理的な形で共有し、創作活動の成果を広める魅力的な方法です。
以下では、同人グッズの即売会イベントとして特に人気のある3つを紹介します。
- コミックマーケット
- にじそうさく
- オリComi
コミックマーケット
コミックマーケット・通称「コミケ」は、日本最大の同人誌即売会です。
毎年夏と冬に東京ビッグサイトで開催され、その歴史は1970年代にまで遡ります。
このイベントは、同人誌やオリジナルグッズの販売の場として知られ、その自由度の高さが魅力です。
好きな作品のファン同士の交流会としての側面も大きく、SNS上で仲良くしているフォロワー同士が直接会う、新しい友達を見つける、長年の趣味仲間の同窓会、などファンがつながる貴重な場となって
にじそうさく
にじそうさくは、多くの人気VTuberが属するプロジェクト「にじさんじ」を題材にした作品限定の同人即売会です。
2024年夏の開催で9回目となるこのイベントでは、コミケと同じく、同人誌やグッズの販売、コスプレの参加・撮影などが行われます。
特定のVTuberグループ限定の同人即売会は、にじさんじ以外にも「ホロライブ」や「ぶいすぽっ!」などの人気コンテンツにおいても開催されており、VTuber市場のファン活動の活発さがうかがえます。
オリComi
オリComiは、オリジナル作品や小規模な同人作品に特化した即売会です。ここでは、マイナージャンルやニッチな作品に焦点を当て、多様性と創造性を重視しています。
小規模ながらも熱心なファン層を持つ、特色あるイベントと言えます。
人気のある同人グッズ
同人グッズとは、ファンが自分たちの創作や好きな作品を基にして作成する様々な商品のことです。これらは、イベントやオンラインでの販売を通じて、ファン同士の交流や作品への愛情を表現する手段となっています。ここでは、特に人気のある同人グッズを紹介します。
アクリルスタンド
アクリルスタンド=アクスタとは、キャラクターのイラストが印刷されたアクリル板をカットして台座に立てて飾るグッズ。
推し活におけるマストアイテムで、飾る・お出かけに連れていく・撮影するなどして楽しまれています。
アクリルキーホルダー
キャラクターやオリジナルデザインのキーホルダーは、バッグに付けたり、まとめて飾れる定番アイテム。
カラビナでまとめてコレクションするのが推し活トレンドです。
クリアファイル
印刷面が広く、フルカラーでの表現が可能なため、イラスト映え抜群。
二次創作イラストのオリジナルグッズとして最適なアイテムです。
缶バッジ
缶バッジは、サイズがコンパクト且つ印刷の再現性も高いため、コレクション性の高い推し活グッズ。
たくさん集めてバッグにびっしり付ける「痛バッグ」は、オタクの愛を示す缶バッジの使い方です。
トートバッグ
同人即売会などのイベントでは、購入品や配布物をたくさん入手します。
二次創作のイベントではアクスタやアクキー、クリアファイル、冊子などが定番グッズですが、実用性の高いトートバッグも人気です。
イラストを使ったオリジナルグッズを作りたい方は、「オリジナルグッズプレス」を是非ご利用ください。
まとめ:二次創作とは?
二次創作とは、オタクの愛情表現の一種であり、エンタメ業界などにとてって大きな影響力のある文化です。
二次創作の同人グッズ製作は、クリエイティブな表現の自由と、法的な制限のバランスを取る必要があります。
公式のガイドラインを確認し、著作権や肖像権を尊重することが重要です。
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セウヘイ
株式会社トランス社員。