今や日本で大人気のK-POP。日本のエンタメ市場を語る上でも外せない一つの人気ジャンルとなっています。
とはいえ、多くのK-POPアイドルが出てきて、グループの名前とメンバーの顔が一致しなくなってしまった、という方もいるのではないでしょうか。そこで、本コラムでは日本でK-POPが広まったきっかけや、K-POPの歴史、今人気の知っておきたいK-POPグループを詳しく解説していきます。K-POPを改めておさらいしたい方にも必読です。
日本におけるK-POPの歴史
日本でK-POPが知られるようになったきっかけとは?
日本において本格的にK-POPが知られるようになるきっかけとして、2002年日韓共催FIFAワールドカップの影響が大きいと言われています。
本大会のテーマソングだった「Let’s Get Together Now」は、日本からはSowelu(ソエル)とCHEMISTRY(ケミストリー)、韓国からはリナ・パークとBrown Eyesが参加しています。YouTubeのコメント欄には「お互いのアイデンティティを守りながら認め合う姿勢を感じる」等、最近でも好意的なコメントが寄せられています。
その翌年、日本では韓国ドラマ「冬のソナタ」が大ヒットとなりました。
参考:https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_789cd237-f9c5-4cca-a735-c6fd512aea17.html
K-POPアーティストがNHK紅白歌合戦に出場
日本において「冬のソナタ」は歴史的な大ヒットになったものの、韓国の音楽が広まるきっかけにはならなかったようです。
それ以前にも演歌歌手として韓国のアーティストがNHK紅白歌合戦に出場したことはありましたが、K-POPアーティストとして日本のお茶の間で注目されるようになったのは2011年頃からになります。
この年はK-POP代表として、当時セクシーすぎるヒップダンスが注目を集めたガールズグループのKARA(カラ)、脚長ダンスで注目を集めた少女時代の2グループが出場しました。
日本のアイドルがキュートな可愛らしさを全面に出す演出に対し、韓国アイドルはモデルのような容姿と大人っぽさでその違いに驚いた人も多かったようです。
この時をきっかけに、それまでの韓国音楽=演歌というイメージから現在のK-POPへと日本での認識が大きく変わっていきました。
K-POP世代別解説
続いては韓国国内で現在のK-POPが形成されていった歴史について掘り下げていきます。
K-POP界ではその歴史を「世代別」に分けて語ることが多いようです。
その「世代」はグループがデビューした年だという説や目立った活躍があった時だという説等、その分類には諸説ありますので、ここではおおよその世代区分に分けてK-POPの歴史をご紹介していきます。
参考:https://www.creatrip.com/ja/news/10988
第1世代(2000年以前)
男性アイドルグループ | 女性アイドルグループ |
---|---|
H.O.T.、god、Sech Kies(ジェイクキス)他 | S.E.S(Sensational Oriental Sound)、Baby V.O.X(ベイビーボックス)他 |
現在のような韓国アイドルの原型は、第1世代以前に活動していた男性アイドルグループ「ソデジワアイドゥル」だと言われています。
1996年に解散するまでの4年間の活動期間でしたが、韓国音楽ジャンルで初めてラップを取り入れて成功したグループとしても評価されています。メンバーの一人だったヤン・ヒョンソク氏は、後に韓国を代表する事務所となるYGエンターテインメントを設立しています。
第2世代(2000年代~)
男性アイドルグループ | 女性アイドルグループ |
---|---|
東方神起、BIGBANG、SUPER JUNIOR、SHINee 他 | KARA、少女時代、2NE1、miss A 他 |
第2世代からはK-POPの輸出が始まり、日本でのデビュー(イルボンデビュー略してイルデ)を果たすK-POPグループも増えてきます。
中でも少女時代は日本におけるK-POPアイドルの人気を広めた火付け役とも言われています。
日本の音楽市場の規模はアメリカに次いで世界第2位の巨大マーケットのため、K-POPを含めた韓国ショービジネスが日本進出を目指す理由の一つでもあるようです。
第3世代(2010年代~)
男性アイドルグループ | 女性アイドルグループ |
---|---|
BTS(防弾少年団)、EXO、SEVENTEEN、NCT他 | BLACKPINK、TWICE、MAMAMOO、Red Velvet 他 |
BTSとBLACKPINKが欧米市場への進出に成功。それまでアジア人アーティストにとって欧米市場進出は大きな壁だと言われていたものの、その固定概念を大きく崩した2グループの軌跡は今でも高く評価されています。
また、BTSがルイ・ヴィトン、BLACKPINKの各メンバーがシャネル、セリーヌ、ディオール、イヴ・サンローランのアンバサダーに就任する等、音楽を超えファッションアイコンとしても注目されるようになりました。
この頃からオーディションの過程をTVなどのメディアで公開しながらメンバーを選別していく形式が増え、この方法はJ-POPにも影響を与えました。推しのメンバー入りを応援できるという視聴者参加型でもあるオーディション番組形式によってINI(アイエヌアイ)やNijiU(ニジュー)が誕生しています。
第4世代(2019年頃~)
男性アイドルグループ | 女性アイドルグループ |
---|---|
Stray Kids、Tomorrow×Together、
TREASURE、ENHYPEN 他 |
ITZY、aespa、NMIXX、LE SSERAFIM 他 |
現在でも頂点に君臨する第3世代のBTSやBLACKPINK、TWICEに続け、と多くの超大型新人グループが続々とデビュー。ビジュアルと歌唱力、メンバー全員がその両方を兼ね備えているという実力派グループが多いのも特徴です。
また、第4世代は今話題のY2Kファッションを上手に取り入れて楽しむ姿をSNSでもよく見かけます。同世代のZ世代ファンにとっては音楽だけにとどまらず、ファッションやメイクのリアルなお手本にもなっているようです。
続いては、K-POPを代表する世界的な人気グループについて詳しくご紹介していきます。
第5世代(2023年頃~)
男性アイドルグループ | 女性アイドルグループ |
---|---|
ZEROBASEONE、BOY NEXT DOOR、RIIZE、&TEAM 他 | FIFTY FIFTY、BABYMONSTER、ADYA、MAVE: 他 |
だいたい6~9年ごとに世代が改まるといわれるK-POP界。
2023年前後にデビューしたアイドルたちを中心に、「第5世代」と呼ばれるようになってきています。
オーディション番組でメンバーを募り、結成やデビューが決まるという流れから、第5世代の特徴としては「メンバーの国際化」が挙げられます。
韓国のレーベルからデビューしているK-POPというジャンルであっても、韓国人以外のメンバーが多数を占めるグループも登場してきています。
続いては、K-POPを代表する世界的な人気グループについて詳しくご紹介していきます。
世界的な人気K-POPグループ
BTS(防弾少年団 ビーティ―エス)
K-POP史上、最も成功したグループだと言っても過言ではないBTS(防弾少年団)。
JIN(ジン)、SUGA(シュガ)、J-HOPE(ジェイホープ)、RM(アールエム)、JIMIN(ジミン)、V(ヴィ)、JUNGKOOK(ジョングク)の7名で構成される2013年にデビューしたグループです。
グループ名の「防弾少年団」には10代・20代に向けられた社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜くという意味が込められているのだそうです。
デビュー当初から楽曲制作にはリーダーのRMやシュガ、J-HOPEなどのメンバーが直接携わり、当初はヒップホップグループとしてスタートしました。
その後活躍するフィールドが広がるにつれて全編が英語詞になったり、ポップス色が強くなったりで国境を越えた幅広い年齢層のファンを獲得してきました。
また、BTSはグッズも人気で、メンバーが手がけたキャラクターグッズのBT21(ビーティーイシビル)やメンバーの第二の自我という設定のタイニータングッズは、年代問わず幅広いファン層が手に取りやすいとメガヒットが続いています。
そんな親しみやすさがある一方で、世界的に大きな影響力を持つようになったBTSは、2021年9月には国連総会に出席しSDGsをテーマにした演説を行ったり、2022年5月にはアメリカ・バイデン大統領に招待され、ホワイトハウスではアジア系民族へのヘイトクライムに関しての議論を交わしたり等、KPOPアーティストにとどまらない活動で注目を集めています。
2022年6月からは当面の間、ソロ活動に専念すると発表。2023年3月、JIMINのソロアルバム「FACE」が発表されると、タイトル曲「Like Crazy」が、韓国のソロアーティスト史上初となる、アメリカ・ビルボードのメインシングルチャートTOP100で1位を獲得しています。
2023年にはVが、YouTubeチャンネル・THE FIRST TAKEに出演したことも話題になりました。
2023年12月時点ではメンバー全員が兵役に。
2025年にグループとして全員そろっての活動再開を目指しているとのことです。
公式サイト:https://bts-official.jp/profile/
BLACKPINK(ブラックピンク)
BLACKPINK(ブラックピンク)は、2016年にYGエンターテインメントからデビューした4人組ガールズグループ。
グループのビジュアル担当であるジス、「歩く人間シャネル」という異名を持つシャネルアンバサダーでありラッパーのジェニ、群を抜くダンススキルを持つリサ、毎日のように歌う姿を見た父親からオーディションを勧められたボーカル担当のロゼの4人で構成されています。
グループ名の「BLACKPINK」は最も美しい色と表現されるピンクの前にブラックという名称を入れることで「美しいものが全てではない」という意味が込められているそうです。CとNを反転した表記(BLΛↃKPIИK)も現代社会での女性に対する固定概念を覆すことを表現しているのだとか。また、グループの特徴であるガールクラッシュは、同性が憧れるカッコイイ女性を表すもので、欧米圏で一躍メジャーになるきっかけとなった「DDU-DU DDU-DU」など、多くの楽曲で美しさと強さが同居したエネルギッシュなパフォーマンスを見ることができます。
2023年12月、所属事務所と再契約を締結し、4人での活動を継続することを発表。
公式サイト:https://ygex.jp/blackpink/
TWICE(トゥワイス)
今やBLACKPINKと並ぶほどの大人気で、K-POPを代表するガールズグループになりましたが、TWICE(トゥワイス)誕生のきっかけは2015年にJYPエンターテインメントが行ったサバイバルオーディション番組「SIXTEEN」でした。過酷なオーディションだったことでも有名ですが、数々のミッションを乗り越え、最終的にメンバー入りを果たしたのがリーダーのジヒョ、ナヨン、ジョンヨン、ダヒョン、チェヨン、モモ、サナ、ミナ、ツウィの9名です。日本人メンバーのモモ、サナ、ミナ(ミサモ)の3人が慣れ親しんだ大阪弁で話す様子は、アイドルとしての顔とはまた違った一面が見られるとファン歓喜のシーンの一つです。
韓国ではアイドルと事務所との最初の契約更新が7年目であることが多いため、「7年目のジンクス(魔の7年目)」と呼ばれるほど、一部メンバーの脱退やグループの解散が危ぶまれるタイミングでもありますが、TWICEは2022年7月、メンバー全員が再契約を結んだと報じられました。
TWICEはキュートな女の子らしい魅力いっぱいのガールズグループ。その可愛らしさに男性ファンはもちろん、女性からの支持が厚いのも特徴だと言えます。
2022年4月に東京ドームで行われた日本公演のチケットには70万枚の応募があったそうで、瞬く間にソールドアウトに。
2023年春からはワールドツアーを開催。日本とアメリカでは計6回のスタジアム公演を行いました。
また、メンバーのモモは、日本人で初めてInstagramのフォロワー数が1000万人を突破。
同日本人メンバーであるサナ、ミナの2人も、日本人のフォロワー数トップ10入りしており、人気がとどまることを知らない最強アイドルとなっています。
押さえておきたい!2024年人気上昇中の注目アイドルグループ
NewJeans(ニュージーンズ)
BTSも所属するHYBE傘下の新レーベル・ADORからデビューした初の女性アイドルグループ。
メンバーはミンジ・ハニ・ダニエル・ヘリン・へインの5人で、リーダー制度を設けず「楽しむこと」をモットーにしており、NewJeansというグループ名は、誰からも愛されるファッションアイテムであるジーンズと、“新たな世代”を意味する『New Genes』が由来となっているとのことです。
2022年8月、デビューと同時にMVを次々と公開し、独特の世界観や、2000年代のブラックミュージックを思わせるテイストのハイレベルな音楽性を披露。
また、NewJeans専用SNSアプリ「Phoning」を配信し、型にはまらない新感覚のアイドルグループ観を感じられます。
MVやSNSをみると飾らない笑顔が見える自然な雰囲気や、Y2Kファッションを取り入れたスタイリングなど、Z世代からの厚い支持を受けています。
2023年1月に公開したシングル、「Ditto」は、音楽ストリーミングアプリ・Spotifyに公開されてから32日後に1億回再生を突破。1億回再生までの自己最短日数記録を更新しています。
Appleやマクドナルド、コカ・コーラなどの大手企業ともタイアップするなど、今最も勢いのある、必見のガールズグループです。
公式サイト:https://www.newjeans.jp/
aespa(エスパ)
aespa(エスパ)は2020年に少女時代や東方神起と同じ事務所であるSMエンターテインメントからデビューした4人組多国籍ガールズグループです。メンバーはカリナ、ジゼル、ウインター、ニンニンで、カリナとウインターは韓国、ジゼルは日本、ニンニンは中国出身です。
グループ名は仮想世界とリアルな現実(avatarとexperience)を掛け合わせた言葉で、もう一人のアバターである自分に出会い、新たな世界を体験するという独特のコンセプトに基づいています。4人のメイクはアバター感を出すためチークを入れないことでも有名で、血色感がないAIロボット的な美しいビジュアルも特徴です。
2022年7月には2ndアルバム「Girls」でカムバを果たしたaespa。2022年8月初旬には横浜でのイベントで初来日し、会場は大きな熱気に包まれました
2023年には、初の日本ツアーを開催し、4都市10公演で11万人を動員しました。
Y2Kファッションの先を行く『Y3Kファッション』を着こなすアイドルとしても注目したいグループです。
公式サイト:https://aespa-official.jp/
豆知識:「カムバック」とは?
「カムバック」はK-POP界でよく使われる用語で、新曲や新アルバムをリリースした際にメディアやイベント等に露出する活動を含めた一連のプロモーションのことを指しています。日本では略して「カムバ」と表現されることが多く、カムバ期間はだいたい一ヶ月間が通常となっています。
「カムバック」=「長い活動休止期間から復活する」、といったイメージではなく、
「前回のアルバム発表以来、準備期間を経て、新しいアルバムをリリースするためメディア等の露出が増える」
といったイメージです。
NCT(エヌシーティー)
NCT(エヌシーティー)は2016年に結成されたSMエンターテインメント所属の男性アイドルグループです。「NCT U」「NCT127」「NCT DREAM」「WayV」「ドジェジョン」等の様々な派生ユニットがあり、メンバーも韓国以外に日本、アメリカ、カナダ、中国、タイ等多国籍で構成されています。グループ名のNCTはNeo Culture Technologyの略で、活動グループやメンバー数の制限がないという新しい概念を持ったグループです。
NCT DREAMは、2023年にワールドツアーを開催。2022年9月のソウル公演を皮切りに、2022年~2023年にかけて日本でのツアー、その後アジア諸国やヨーロッパ、アメリカへと、世界中を飛び回ります。2024年にはワールドツアー、日本での公演も行われます。
公式サイト:https://nct-jp.net/index.php
参考:https://nct-jp.net/profile/
NMIXX(エンミックス)
TWICE、ITZY(イッジ)の妹分としてJYPエンターテインメントからデビューした6人組のNMIXX(エンミックス)。グループ名のNMIXXはNewやNextなどの未知数を表す「N」と、多様性や組み合わせを表す「MIX」を掛け合わせた造語です。 メンバーはリリー、ヘウォン、ソリュン、ベイ、ジウ、ギュジンで、全員がビジュアル担当ともいえる容姿であることと歌唱力の高さに注目が集まっています。あるYouTube動画ではNMIXX全員で生歌を披露したところ、CD音源と区別がつかないほど上手すぎる!と話題になりました。
2022年12月にメンバー1人が脱退し6人編成になった後、2023年3月には1stミニアルバムを発表してカムバック。
デビュー1年で初の海外ツアー完走や、2024年1月の2ndEPリリースなど、勢いあるガールズグループです。
公式サイト:https://nmixx.jype.com/
ENHYPEN(エンハイプン、エンハイフン)※日本公式ではエンハイプン
ENHYPEN(エンハイプン)はBigHitエンターテインメント(現HYBE)とCJ ENMが2019年に共同で行ったサバイバルオーディション番組「I-LAND(アイランド)」でメンバーが選ばれました。
23人の練習生の中から6人は視聴者投票、1人はプロデューサーによって選出され、番組最終回に7名のメンバーの名前とグループ名が発表されました。
オーディションの途中、BTSのメンバーがサプライズで訪れ、練習生の悩みや質問等を自分たちの練習生時代と重ねながら親身になって答えていたのが印象的でした。
最終的に選ばれたのはヒスン、ジェイ、ジェイク、ソンフン、ソヌ、ジョンウォン、ニキの7名で、韓国や日本、アメリカなどの多国籍メンバーで構成されています。
2023年2月にワールドツアーを完走。新アルバムを準備しているとの発表もあり、ワールドツアーを経た彼らのカムバックに期待が高まっています。
快進撃が続くENHYPENのグローバルな活躍ぶりに注目が集まっています。
公式サイト:https://enhypen-jp.weverse.io/
Stray Kids(ストレイキッズ)
TWICE、NMIXXを輩出しているJYPエンターテインメント所属のStray Kids(ストレイキッズ)は、2017年にMnetのオーディション番組で結成されたグループです。日本のファンからはスキズ、SKZと略称で親しまれていることが多いようです。
現在のメンバーはバンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエンの8名。
歌唱パフォーマンス1発撮り動画のYouTubeチャンネル・「THE FIRST TAKE」にも出演し、その高い歌唱力が評価されています。
デビュー後から新人賞を数多く受賞してきたStray Kidsですが、2022年のミニアルバムがアメリカ・ビルボードで1位を獲得し、すでにその名前が世界に轟いています。
2023年にはJAPAN1stアルバムの発表、ワールドツアーの日本追加公演を行うなど、日本での人気も高い男性アイドルグループです。
公式サイト:https://www.straykidsjapan.com/
TOMORROW×TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)
BIGHIT MUSIC所属でBTSの弟分でもあるTOMORROW×TOGETHERは、スビン、ヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイの5名のボーイズグループです。王子様的なルックスとパフォーマンス力が魅力のTXT。(トゥバ、トゥバトゥと呼ぶファンが多いです。)
グループ名の由来は‘それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって共に明日を作っていく‘という意味で、お互いのシナジー効果を生むグループであることを表しています。
デビューから約3か月後の2019年4月にはニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ等アメリカの5都市で初の海外ツアーを行ったところ、チケット販売開始から10分で完売するという人気の強さを誇ります。
2023年には日本含む世界13都市を回るワールドツアーを開催。
同世代のライバルグループのなかではInstagramのフォロワー数も多く、押さえておきたい人気グループのひとつです。
公式サイト:https://txt-official.jp/index.php
参考:
https://onl.la/Cst8XF2
https://txt-official.jp/profile/
IVE(アイヴ)
IVE(アイヴ)は2021年12月にデビューした、ユジン、ガウル、レイ、ウォニョン、リズ、イソの6人組ガールズグループです
ユジンとウォニョンはもともとIZ*ONEのメンバーとして活動していましたが、新しいグループとして再デビュー。
I HAVEを意味するIVEは「私、私たちが持っているものをIVEらしく堂々とした姿で見せていく」という意味が込められているそうです。
圧倒的なスタイル、ルックスの良さと、耳に残りクセになる曲で、K-popファンの視線を集めています。
2023年4月には初のフルアルバムを公開しカムバック。
公式サイト:https://ive-official.jp/mob/index.php?site=DIVE&ima=4426
ATEEZ(エイティーズ)
ATEEZは2018年に韓国でデビューした男性アイドルグループ。メンバーは、ウヨン、サン、ミンギ、ホンジュン、ユンホ、ソンファ、ジョンホ、ヨサンの8人組です。
ヒップホップテイストの曲を中心とした力強いパフォーマンスと、美しいルックスはもちろんですが、独特の世界観を持っている事も魅力のひとつ。
アルバムやライブのコンセプトがしっかりと設定され、セットリストにストーリー性を持たせているため、彼らの世界観についのめりこんでしまいます。
2019年に日本デビューして以来人気を伸ばし、2023年2月には待望のJAPAN 2ndシングルをリリース。
2022年10月からスタートしたワールドツアーは、2023年4月に日本での追加公演が発表されるなど、日本での人気も高い男性グループです。
公式サイト:https://ateez-official.jp/
TREASURE(トレジャー)
2020年8月、サバイバル番組を勝ち抜きデビューを勝ち取った、YGエンターテインメント所属のボーイズグループ。
チェ・ヒョンソク、ジフン、ヨシ、ジュンギュ、ユン・ジェヒョク、アサヒ、ドヨン、ハルト 、パク・ジョンウ、ソ・ジョンファンの10人で構成され、デビュー直後からさまざまな新人賞を獲得するなど、ダンス、ラップ、ボーカル、すべての要素においてレベルが高い実力派グループです。
日本人メンバーが3人いることもあり、日本語でのコミュニケーションが積極的で、日本にもファンが多くいます。
2023年から2024年にかけて日本ツアーを開催するなど、勢いある注目グループです。
公式サイト:https://ygex.jp/treasure/
LE SSERAFIM(ル・セラフィム)
HYBEの傘下レーベルSOURCE MUSICで初のガールズグループが、LE SSERAFIMです。
「I’M FEARLESS(私は何も恐れない)」という言葉のアナグラムからつけられたグループ名の通り、2022年のデビュー以来、恐れを知らぬ快進撃を続けています。
公式ファンダム名はFEARNOT、公式カラーはFEARLESS BLUEであるLE SSERAFIMのメンバーは、メインボーカルである韓国系アメリカ人のホ・ユンジン、韓国人のキム・チェウォン、ホン・ウンチェに加え、日本人のカズハ、元HKT48として日本でも活躍していたサクラの5人のメンバーで構成されています。
2023年には、韓国ソウルを皮切りに、日本3大都市、香港、ジャカルタ、バンコクを廻るワールドツアーを成功させ、紅白歌合戦にも2年連続出場を果たすなど、ますます勢いを増しています。
躍進の予感?第5世代のニューカマー
&TEAM(エンティーム)
&TEAMは、日本、韓国、台湾などの多国籍なメンバーからなる9人組ボーイズグループです。
オーディション番組『I-LAND』から招集された4人と、『&AUDITION - The Howling -』にて追加選抜された5人で構成され、2022年12月に、HYBE LABELS JAPAN初のグローバルグループとしてデビューしました。
ダンス、ボーカルともにハイレベルなパフォーマンスはもちろんのこと、日本語・韓国語・中国語・英語・ドイツ語と、マルチリンガルなことも含め、世界的に活躍しているBTSの弟分として注目されています。
公式ファンクラブ名はLUNÉ。
公式サイト:https://www.andteam-official.jp/
ZEROBASEONE(ゼロベースワン)
オーディション番組「BOYS PLANET」から選ばれた韓国、中国、カナダ国籍の9人で構成された多国籍アイドルグループです。
2023年7月のデビュー以来、グループの略称であるZB1(ゼベワン)、公式ファンダムの名前であるZE_ROSE(ゼローズ)とともにその名を轟かせています。
また、ZEROBASEONEはさまざまな事務所からメンバーが集まったグループで、活動期間が2年半(2026年1月まで)と限定されています。
『IZ*ONE』や『WANNA ONE』などのように、期間限定活動後、新グループやソロアーティスト、俳優などとしての活動も期待されます。
期間限定の活動ということもあり、回転の速いK-POP界の中でも破竹の勢いで頭角を現し、旋風を巻き起こしています。
公式サイト:https://wake-one.com/jp/artists/zerobaseone/
BABYMONSTER(ベイビーモンスター)
YGエンターテイメントから2023年にデビューした7人組ガールズグループです。
デビュー前に、YouTube配信のドキュメンタリー番組でメンバーの成長や選抜の様子を世界中に公開。
4年間にわたり専門的なトレーニングを積んできた、韓国、日本、タイ出身のメンバーが、努力のすえに成長しデビューを勝ち取る様子を、世界中のBABYMONSTERファンが見守ってきました。
2024年4月にリリースした1stミニアルバム「BABYMONSTER」は、K-POPガールズグループのデビューアルバムとしては史上最多のセールスとなっています。
2016年のBLACKPINK以来の女性アイドルとして、要注目のグループです。
公式サイト:https://yg-babymonster-official.jp/
MAVE:(メイブ)
2023年1月に公開されたデビュー曲「PANDORA」のMVが、公開わずか2週間でYouTube再生回数1000万回を超え、話題になったのがMAVE:。
MAVE:の最大の特徴は、数々の人気作を開発したことで知られる韓国のゲーム開発会社・Netmarble F&Cの子会社であるMetaverse Entertainment所属のK-POP初のバーチャルグループであるということ。
IDYPIAという名の未来世界からやってきたマティ、ジェナ、タイラ、シウの4人が、MAKE NEW WAVEから命名されたグループ名の通り、K-POP界に新しい波を起こすという世界観がコンセプトになっています。
バーチャルアイドルであるMAVE:がK-POPアイドル界にどのような波を起こしてくれるのか、注目が集まっています。
公式サイト:https://www.mave-official.com/index
ILLIT(アイリット)
韓国人のユナ、ミンジュ、ウォンヒ、日本人のモカ、イロハからなる5人組ガールズグループ、ILLIT。
HYBEからLE SSERAFIM、NewJeansに続く3組目となるガールズグループを誕生させるオーディション番組、R U Next?(アーユーネクスト)から誕生した、注目のニューカマーです。
自らの強い意志を示す「I WILL」と、特別な何かを意味する代名詞の「IT」を合わせたグループ名には、「何にでもなれる潜在力と期待感」が込められています。
すでにパリで開催されたファッションイベント、日本で開催されたファッションと音楽のイベント『Rakuten GirlsAward 2024 SPRING/SUMMER』などでパフォーマンスを披露し、観客を熱狂させています。
1stミニアルバムの楽曲「Magnetic」は瞬く間にSNSで拡散され、MVは2か月足らずで6千万回再生を突破しました。
公式サイト:https://illit-official.jp/
RIIZE(ライズ)
RIIZEは、aespa以来3年ぶり、ボーイズグループとしては、NCT以来7年ぶりとなるSMエンタテインメント所属の7人組グループです。
韓国人5人、韓国系アメリカ人1人、日本人1人で構成されています。
デビュー前からすでに高い注目を集めていただけあって、2024年のワールドコンサートツアーの公演に合わせて5月にオープンした日本公式ファンクラブには、入会申込が殺到。
90年代、2000年代のカルチャーが人気の今、「エモーショナルポップ」と呼ばれる独自のジャンルを楽曲で表現している高い音楽性も相まって、アイドルファンからも音楽ファンからも熱い視線を浴びています。
公式サイト:https://riizeofficial.jp/
TWS(トゥアス)
TWSは、HYBEの傘下レーベルPLEDISエンターテインメントから約9年ぶりのデビューとなる、6人組のボーイズグループです。
世界的人気を誇るSEVENTEEN(セブンティーン)の弟分として、明るく爽やかな雰囲気と、バラエティなどで見せる親しみやすいキャラクターが早くも多くのファンの心をつかんでいます。
ビジュアルはもちろん、ジャンルとしては「ボーイフッド・ポップ(Boyhood Pop)」と呼ばれる幻想的で感覚的なサウンドも魅力的で、目も耳も肥えたK-POPファンをうならせる期待の新人として話題を振りまいています。
公式サイト:https://tws-official.jp/
BOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア)
HYBEの傘下レーベル・KOZエンターテインメントが披露する初のボーイズグループとなるBOYNEXTDOOR。
国際色豊かな第5世代には珍しく、6人のメンバーすべて韓国人で構成されています。
“BOYNEXTDOOR(隣の少年たち)“というグループ名の通り、親しみやすく、多くの人が共感できる日常の感情を、ラップやダンスを交えたアッパーな楽曲で表現している彼ら。
韓国では「ボネクド」という略称で親しまれていますが、日本では「ボイネク」という呼び名が浸透しつつあるようです。
K-POPが相互交流の架け橋に
数多くのK-POPグループの中でも、知っておきたい注目度の高いグループをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
K-POPが日本で人気を集めている理由として、
- 難易度の高いダンススキルと歌
- デビューへの険しい道のりを乗り越えるストイックな姿
- カムバ時のコンセプトの明確さと毎回大きく変わるビジュアル
- グループの仲の良さ
等が挙げられます。
同じアジア人として親しみやすい一方で、J-POPにはない魅力を兼ね備えており、日本では共感と憧れという2つの側面からK-POPを捉えている人が多いようです。
1998年に韓国政府が日本の大衆文化開放を決定し、韓国においては日本のアニメを皮切りに、最近では2017年の映画「君の名は。」のヒットも記憶に新しいところです。
これは日本が一方的にK-POPを受け入れているということではなく、韓国もまた日本のポップカルチャーを受容しているという相互交流であるといえます。
「7年目のジンクス」という言葉があるほど、7年目に解散を迎えるグループが多いといわれるK-POP界ですが、K-POP人気はいまもなお加速し続けています。その影響は音楽だけでなく、ファッションや雑貨、スイーツなどにも韓国人気が集まっています。
今では日本からもK-POPデビューを目指してレッスンに励む人も多く、今後もますます目が離せなくなりそうです。
参考:
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20220603-OYT1T50196/
https://neonavi.info/2933/
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推しビジネス研究所研究員。次々に現れる新生K-popグループ、不動の人気を誇るレジェンド級K-popグループ。どちらも見逃せない魅力があります。
更新日:
株式会社トランス