リアルタイム、かつインタラクティブ。まるでライブのようなゲーム体験ができるのが、「ライブゲーム」の魅力です。PCやゲーム機、配信用の器材がなくても、スマホ一つで誰でも簡単にゲーム配信ができ、視聴者側も配信中のゲームに手軽に参加することが可能です。配信者と視聴者がともにプレーを楽しめるライブゲームのスタイルが、ゲーム実況やスマホゲームの在り方に大きな影響をもたらしています。
ゲームは今や、「みんなで楽しむ」体感型エンターテイメントに進化しつつあります。ここでは、ミラティブが展開するプラットフォームを中心に、ライブゲームの魅力に迫ります。
目次
ライブゲームとは
ゲームを配信しながら、リアルタイムで双方向に楽しめるのがライブゲームの魅力。日本最大のライブゲームのプラットフォームは、430万人以上の配信者数(2022年12月13日現在)を誇るミラティブ(Mirrativ)です。ゲーム実況をリアルタイムで配信しながら、配信者と視聴者がともにゲームをプレイできる、ゲームとライブ配信が融合した新しい楽しみ方が人気を呼んでいます。
ゲーム配信プラットフォーム「ミラティブ」について
ミラティブとは、株式会社ミラティブが展開する日本最大の配信者を抱えるスマホゲーム配信サービスです。スマホが1台あれば誰でも簡単にゲーム配信を行える手軽さはもちろん、視聴する側も、配信中のゲームに対して実際にプレーできる「参加型」、ギフトアイテムを通じてゲームに影響を与える「介入型」といった方法でライブゲームを楽しむことができます。
運営会社ミラティブによると、アクティブなユーザーに占める配信者の比率は約25%。高い水準でユーザー同士が互いの配信を行き来していて、双方向性の高いコミュニティが形成されていることがうかがえます。
ライブゲームの種類
ミラティブのライブゲームの中で人気の高い種類をご紹介します。以下のように、さまざまなゲームを楽しめるのも魅力の一つです。
エモモバトルドロップ
出典元:https://mirrativ.gamewiki.jp/emomo-battle-drop-details/
ミラティブ上で毎月、期間限定で配信されるアクションレース型ライブゲーム。視聴者は配信者とチームを組んで武器などを用いて相手チームプレイヤーをレース場から落としたり、アイテムや特殊効果のついたアバターを配信者にギフトとしてプレゼントしたりすることができます。
クイズワードコロシアム
出典元:https://mirrativ.com/app_ranking/J84KhkKJUCg
視聴者と配信者でワードクイズを解く視聴者介入型ゲーム。英語、歴史、サブカルチャーなどのジャンルの出題に対して制限時間内に回答し、全員で協力して正解を導きハイスコアを目指します。
ユメゴッコ
出典元:https://app.famitsu.com/20220518_1939805/
鬼1人と人間1~4人でプレーする非対称鬼ごっこゲーム。人間は鬼から逃げながら制限時間内に協力して鍵を探し出して脱出し、鬼は制限時間内に人間を全員倒すとクリアできるというルールです。
ライブゲームと既存のゲーム配信の違い
ゲーム実況や配信番組は、今までも人気の高いコンテンツでしたが、ミラティブのライブゲームは既存のゲーム配信とは異なる特徴があります。高評価の要因となっている違いについて解説します。
ゲーム配信に使用される既存のプラットフォーム
ゲーム配信に使用される既存のプラットフォームとしては、以下のようなものがあります。
従来の配信プラットフォームでは、配信者と視聴者は完全に立場が異なっており、視聴者がゲーム参加する際には、視聴用とは別のアプリを立ち上げるか、別のデバイスで参加する必要があります。しかしミラティブの場合、視聴者のコメントやギフト贈呈だけでなく、ゲーム参加もアプリ内で対応可能となっているため、手軽にゲームに参加することができるという利点があります。
ライブゲームの新しさ
今までのゲーム配信方法と比較して、ミラティブのライブゲームの特長を挙げてみます。
- 配信も、視聴も、ゲーム参加も。必要なのはスマホ1台
ミラティブのアプリはスマホ1台があれば遊べます。視聴はもちろん、配信する側になるのにも、ゲームに参加するのにも、手軽にトライでき、友達と一緒に遊ぶような感覚でゲームを存分に楽しむことができます。 - 配信者、視聴者の双方向でゲームを遊ぶ
一方的にゲームを配信・視聴するだけでなく、同じアプリ内で配信者、視聴者が同時に臨場感を共有しながら一緒にプレーを楽しめます。一部ゲームにはランキング表示があり、上位を目指して視聴者と配信者がリアルタイムで協力して得点を稼ぐ楽しみ方も体験できます。
ライブゲームが注目される理由
ミラティブのライブゲームは急速に参加者を増やしており、今後も大いに成長が期待されています。その理由をご説明します。
- 現在のゲームトレンドにマッチ
- スマホ1台で遊べる手軽さ
- 34億円の資金調達を実現した期待値の高さと実績
現在のゲームトレンドにマッチ
「体験共有型エンターテイメント」に進化しつつあるゲーム業界のトレンド傾向に、見事にマッチしているのがミラティブのライブゲームです。
ゲーム実況とライブ配信の要素に、視聴者が実際のプレーに手軽に参加できる仕組みがミックスされているライブゲームは、自分たちのプレーによってゲームが展開される様子を配信者の実況と同時に楽しめるため、視聴者は友達の家でテレビを囲みながら一緒にゲームをしているような感覚を味わえます。
さらに人気獲得の要因として、スマホ版メタバースとの相似性も挙げられます。コロナ禍をきっかけに、メタバース上でのコミュニケーションは大幅に活発化しました。こうした流れも、アバターを活用したライブ配信や視聴者とのプレーを共有できるミラティブが受け入れられる素地となったといえるでしょう。
ミラティブでは、売り上げの一部が配信者に還元される仕組みとなっています。ゲームプレーを通してお金を稼ぐ「PLAY TO EARN」の概念が世界的に浸透し始めていることもあり、今後もニーズに見合った展開が期待できそうです。
スマホ1台で遊べる手軽さ
前述のとおり、ミラティブはスマホ1台あれば視聴はもちろんライブ配信、ゲーム実況、ゲームへの参加もできる便利なツールです。アバターを選んで顔出しなしで配信できる点も、配信へのハードルが低くなるため「利用しやすい」と好評を得ています。
34億円の資金調達を実現した期待値の高さと実績
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000033025.html
ミラティブは2022年11月、ライブゲーミング事業への投資資金として合計34億円の調達を実現したと発表しました。累計の調達額としては94億円となり、大きな話題となりました。引受先に名を連ねるのはMIXI、丸井グループ、KDDI Open Innovation Fund 3号、バンダイナムコエンターテインメント、セガの5社。日本のSNS・スマホゲーム業界、ゲーム・エンタメ業界の知見と融合することで、ライブゲームのさらなる進化と、オフラインを含めたコミュニティの活性化、クリエイター支援といった展開も期待されています。莫大な資金調達の実現は、ライブゲームの実績に基づくビジネス界からの高い期待値の現れといえそうです。
2021年12月、10人以下の少人数チームでの開発に関わらず「エモモバトルドロップ」が開催期間9日間で約5000万円の売り上げを記録するヒットタイトルに成長したことも、注目を集めました。開発費の高騰が続くスマホゲーム開発において、新しいビジネスモデルとなりえる可能性を持つミラティブのライブゲーム。他社が手掛けたリリース済のゲームのライブゲーミング化にも対応することで、同月のミラティブ上のユーザー課金売上のうち、ライブゲーミング関連のみの売り上げは月間1億円を突破するなど、着実に実績を挙げてきています。
まとめ
「ゲーム×配信」は以前から人気のコンテンツですが、ライブゲームはスマホ1台で誰でも操作できる点や、配信者と視聴者がリアルタイムかつインタラクティブに楽しめる点に新しさがあります。スマホゲームやメタバースに関連した新しいビジネスの可能性を示すミラティブへの注目は、今後もますます高まっていくことが予想されます。
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