貴社ではSDGsに対して何か取り組みを始めていますか?17ある目標の中で、すでに取り組んでいる項目がある、という企業も多くいらっしゃると思います。
今回は、目標12「つくる責任 つかう責任」にまつわる取り組みをご紹介したいと思います。 目標12を詳しく見ていくと「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」という項目があります。
■SDGsとは?企業が取り組むべきSDGsと各社の取り組み事例をご紹介
SDGsの意味や、企業が取り組むべき理由やメリット、取組みを行う企業の事例をまとめました。
この項目にまさにぴったりなのが「再生PET生地」です。
【再生PET生地とは?】
回収されたペットボトルなどを、まず洗浄・粉砕してペレットという粒状にします。
そのペレットから紡績糸を作り、生地へと生まれ変わらせます。
海洋汚染の原因にもなるプラスチックごみの削減や、CO₂排出抑制にもつながるとして、
注目が集まっている素材です。
そんな再生PET生地を使用したエコバッグが、多くのブランドから登場するようになりました。
その中から、厳選した8つのエコバッグを「エコバッグブランドのもの・ライフスタイルブランドのもの・ノベルティとしての事例」の3つに分けてご紹介します。
この記事を参考に、みなさまもよりエシカルなエコバッグを製作してみませんか?
■エシカル素材の再生コットンエコバッグ
エシカル素材「再生コットン」のエコバッグをご紹介します。工場で余った端切れを集めて再度撚った再生糸を使用しています。
エコバッグブランドの再生PETエコバッグ
1. KIND BAG / ミディアム・ミニ
「KIND BAG」はイギリスのエコバッグブランド。すべてのバッグに100%再生PET生地が使用されています。
ミディアムとミニの2種類というシンプルな展開で、ミディアムは6本のペットボトルから、ミニは4本のペットボトルから作られています。
そしてなんといっても特徴的なのが柄の豊富さ。おしゃれなデザインが揃っているので、選ぶのに迷ってしまいます。
今回選んだのは、ヨギーニがかわいく描かれたミディアムサイズと、淡いカラフルなモザイク柄のミニサイズ。
メインで持つバッグとは違って、エコバッグはカラフルな色や斬新なデザインを選びたい!という方も多いはず。
そんな消費者の心理をくみ取って、デザインを制作していくことも大事ですね!
たたんで内ポケットに収められるのが、KIND BAGのポケッタブルスタイル。大き目のネームタグがアクセントになってかわいいです。
2. MOTTERU / クルリト フラットバッグ
次にご紹介するのはエシカルブランド「MOTTERU」。トランスでも名入れをして提供できる商品です。
エコバッグブランドとしてスタートしたMOTTERUですが、新しくマイボトルのシリーズもラインナップされ、さらに注目が集まっています。
MOTTERUの「クルリト」シリーズで展開されているのが、再生PET生地を使用した「クルリト フラットバッグ」。
サイズはワンサイズで、スタンダードな3色展開です。バッグ自体はシンプルなので、名入れのデザインが映えそうですね。
持ち手はくり抜きタイプになっているので、肩掛けのしやすさも兼ね備えています。
たたんで“くるりと”ゴムバンドで留めるスタイルが、クルリトの特徴です。
KIND BAGもMOTTERUも、エコバッグブランドならではのこだわりと統一感がありますね。
ライフスタイルブランドの再生PETエコバッグ
次にご紹介するのが、ライフスタイルブランドのエコバッグ。
どのブランドもバッグ専門ブランドではありませんが、商品としての工夫やデザイン性がGOOD!
私が思わず私物として購入したエコバッグも含めてお見せします!
3. Afternoon Tea LIVING / CHERISH PALE BLUE DOT エコバッグ
Afternoon Tea LIVING(アフタヌーンティーリビング)の雑貨は、どれも女性が喜ぶデザインばかり。
シーズンやトレンドに合わせた柄展開や、コラボアイテムがラインナップされるところも、常に注目しておきたいポイントですね。
たくさんのエコバッグをラインナップしているアフタヌーンティーリビングで選んだのは、チャリティー活動にもつながる再生PETエコバッグです。
アフタヌーンティーリビングは、2020年に「CHERISH PALE BLUE DOT(チェリッシュ ペイル ブルー ドット)」というサステナブルなプロジェクトをスタートさせました。そのプロジェクトの始動を記念して発売されたのがこちらのエコバッグ。
1枚購入するごとに、5円が森林保全団体「more trees」に寄付される仕組みになっています。
環境に配慮したエコバッグを使うだけでなく、森林保全活動にも寄与できるエシカルな商品です。
商品自体にも工夫がたくさん。
このエコバッグのポケッタブルスタイルは、折りたたんで付属の伸縮性のあるカバーに納めるというもの。
本体とカバーはつながっているので、なくしてしまうこともありません。また、小さなカラビナが付いているので、メインのバッグに取り付けておくこともできます。
豊富な色展開とサイズ展開の他に、「干支柄」もラインナップされています。
2021年は丑のデザインです。
時期に限定したデザインかつ、今後もシリーズ化が期待できそうなデザインは、消費者の集めたくなる気持ちをかきたてますよね。
商品企画という面にもあらゆる工夫が詰まったエコバッグです。
4. IKEA / SKYNKE スキンケ
北欧デザインがおしゃれなIKEA。家具だけでなく、オリジナルの雑貨類が好きな方も多いはず。 そんなIKEAが発売している再生PETエコバッグがこちら。
4柄の展開で、どれも北欧らしいデザインです。
なんといっても驚きなのがその価格。1枚199円!見間違いかと思うほどお手軽な価格です。
環境に配慮した素材を使用している商品は、少し価格が高くなるイメージがありますが、その既成概念を覆されてしまいました。
生地は厚手ではないものの、普段のちょっとしたお買い物には十分なエコバッグです。
持ち手も、肩掛け用と手持ち用の二つがついていて、機能面もGOOD!
折りたたんで内ポケットに収めるのがスキンケのポケッタブルスタイルです。
サステナブルな取り組みに参加したくても、そこに多くのコストがかかるとなるとためらいがちになります。
販売用のエコバッグなら、価格設定も非常に重要な検討ポイントですね。
5. CAMPER / BOM
CAMPER(カンペール)の再生PETエコバッグは、その名も「BOM(ボム)」。
全3色展開で、男女問わず使える配色がおしゃれさ満点です。
バッグに使用している生地は、再生PETというだけでなく、リップストップ生地であることがポイント。格子状に繊維を縫い込むことで強度が上がり、特にアウトドア製品でよく使用される素材です。さらに、こちらのバッグには耐久撥水加工も施されているので、機能性も非常に高いエコバッグです。
私が私物として購入したのがこちらのオリーブカラー。ゴム部分のイエローがアクセントです。
デザインに惹かれて思わず購入した商品が、実は環境に配慮した素材を使っていた!なんて理想の展開ですよね。
おしゃれなチャームにも見えるそのポケッタブルスタイルは、幅広のゴムを裏返すことでできあがります。
6. チチカカ / PETリユース トート アイシンク
こちらはいわゆるレジ袋の代わりのエコバッグというよりは、ランチバッグやちょっとしたお出かけにピッタリなサイズ感のトート。
メインのバッグとしても活躍しそうなバッグです。
多くの再生PETエコバッグが、普通のポリエステルとほとんど変わらない見た目であるのに対し、このトートはまるで天然素材のラグのよう。しっかりと編み込まれているような生地感で、ほどよい重量感もあります。
チチカカらしいネイティブ柄がかわいいですね。
さまざまな雑貨やアパレル製品を取り扱っているライフスタイルブランドならではの商品企画。
グッズを取り扱う業者から見ても、また消費者としての立場から見ても、魅力的な商品ばかりでした。
やっぱりサステナブルへの取り組みにもおしゃれさは必要です!
ノベルティとして活用された再生PETエコバッグ
ノベルティ用のエコバッグにも、環境に配慮した素材が選ばれるようになってきました。 特に大きな企業のキャンペーンでは、早々に再生PET生地のエコバッグが取り入れられ、多くの人々にその取り組みが認知されています。
7. JR東日本の再生PETエコバッグ
2020年のレジ袋有料化に合わせて実施されたJR東日本のキャンペーン。
配布されたのは、スノーピーク・BRING(日本環境設計)との3社で共同開発・制作された再生PETエコバッグでした。
JR東日本関連の店舗で一定金額以上を購入するともらえるというもので、総配布数が50万個ということもあり、当時私たちの周りでもかなり話題となりました。
このキャンペーンをきっかけにレジ袋有料化への意識が芽生えた人も多かったはずです。
デザインと素材、それぞれにおいて有力なブランドとタッグを組むことで、さらなる価値と話題性がプラスされました。
カラーは全2色展開で、落ち着きのあるアースカラー。スノーピークらしさがここに表現されているなと感じます。
アウトドアテイストで、男女問わず使えるデザインですね。
こちらのバッグは、たたんでから開口部についている紐をくるっと巻いてボタンで留めるスタイル。
赤いテープがアクセントになります。
コラボやタイアップの例としても参考になるノベルティの事例でした。
8. コカ・コーラ「いろはす」の再生PETエコバッグ
日本コカ・コーラの天然水ブランド「いろはす」は、2020年3月に100%リサイクルペットボトルを使用した商品を発売しました。
そんな企業としての大プロジェクトのスタートを皮切りに、さまざまなサステナブルなキャンペーンが実施されています。
ここでご紹介するのは、レジ袋有料化を目の前にした時期に展開されたキャンペーンのノベルティです。対象商品をまとめて買うと、再生PETのエコバッグを1つプレゼントするというキャンペーンでした。
全4種類の中から選べるエコバッグは、先ほどと同様、たたんで紐をくるっと巻いて留めるタイプ。
いろはすは、2020年9月からユニクロとコラボしたエコフリースが当たるキャンペーンも実施しています。
大きな企業は取り組みのスピードも速く、規模も大きいですが、こういった例を参考にしながら、自分たちの企業に合った取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、さまざまなブランド・企業の再生PETエコバッグをご紹介しました。
SDGsについてもサステナブルについても、よりたくさんの企業が取り組み・情報を発信していくことが、多くの消費者たちの心を動かすと思っています。取り組みを始めることに遅い・早い、また規模の大きい・小さいは関係ないと思います。これからまずSDGsに対応したエシカルな取り組みを始めたいと思っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひトランスにお声がけくださいね。
- 再生PET生地を使用したアイテムを作りたい!!
- サステナブルなグッズを製作したい!
- SDGsを取り入れたキャンペーンの実施も依頼したい!
など、ぜひお気軽に各営業担当までご相談ください。
関連コラム
SDGsへの若者の関心度と好印象を持たれる企業の取り組み・プロモーション事例
多くの企業が「SDGs」に積極的に取り組んでいますが、将来を担う世代がSDGsを自分ゴト化していることはどうかはとても大切なことです。そんな若者たちのSDGsへの関心度と、企業の取り組み・事例についてご紹介します。
○○用エコバッグ、集めました。複数持ちしたいエコバッグ特集
様々なシーンで活躍するちょっとニッチなエコバッグをご紹介。「もう1枚欲しいかも」と思える、エコバッグの新しい使い方のご提案です。
まずは、餅は餅屋。エコバッグブランドの再生PETエコバッグをご紹介します。