アニメやゲームが好きなアニオタ、アイドルが好きなドルオタ、宝塚歌劇団が好きなヅカオタ、ディスニーが好きなDオタ、鉄道が好きな鉄オタなどなど、今や日本人の3人に一人が何かしらのオタクである、とも言われています。
オタク文化の中でもアニメ・ゲームやアイドルは、グッズ市場も大きいですよね。その中でもグッズといえば、アクリルキーホルダーや缶バッジなどが定番です。
オリジナルグッズ製作でもおなじみのこれらのアイテムですが、収集したアイテムを「コレクション収納するためのアイテム」の需要が高まっています。
缶バッジ・アクキー・ラバスト・クリアファイル・うちわ…
ファンにとって、集めたグッズは大切な宝物
缶バッジやアクリルキーホルダーなどの販売グッズ、コラボカフェのノベルティのコースターやポストカードなど非売品の特典、コンサートで持つ「推し」のうちわや飛んできた銀テープ、これらはファンにとって大切な記念品です。
そういったグッズや特典(オタク用語で「戦利品」とも呼ばれます)を大切に収納してコレクションし、バッグなどの持ち物やファッションにも「推し」のグッズやイメージカラーを取り入れてアピールするのも「オタ活」の重要な活動の1つ。
最近では、オタク心・ファン心理をつかんだオタ活・推し活グッズが、各メーカーからも展開されています。
タワーレコードの「タワレコ推し色・推し活グッズ」では、缶バッジキーホルダー、銀テープ収納グッズ、推しを守れるアクスタケースなど、コンサートグッズの収納・保護グッズを多数展開しています。各グッズで推し(担)カラーバリエーションを豊富に展開し、アイドルやアーティストの推し活をしている人に向けたアプローチを進めています。
サンリオでは「ときめき推し事グッズ」で、サンリオのキャラクターをあしらった収納ファイルやアクリルキーホルダーカバー、コースターケースなど、キャラクターを活かしたオタク活動向けグッズを展開。推し活もカワイイも両立したい女子の心をつかんでいます。
古着ファッションで知られるspinnsの「推し活コーデ」特集では、推し活ファッションコーデや提案ページで推し活グッズも取り入れ、アイドルやアニメが好きで、好きなものだけ身につけていたい女子に向けたファッションやアイテムを紹介しています。
これらのオタ活・推し活グッズはどんなものがあり、どのように使われているのか? 一見しただけでは、その使い方や意図がわからない方も多いかもしれません。
ここでは実際に筆者が愛用しているものや、オタ友からもらったグッズを集めて解説していきたいと思います!
「オタ活・推し事」収納・アピールグッズとは
缶バッジやアクリルキーホルダーは、キャラクターグッズやライブグッズとして定番のアイテム。
ライブグッズのうちわや、手作りのメッセージうちわ、ライブ会場でコンサートのラストに降ってくる銀テープなど。
これらのグッズを手に入れただけで終わりにしないのが、推し事の神髄です。
グッズを大切にコレクションしたり、持ち歩いたりするために、その収納・保護グッズが必要になります。
【推しのグッズを収納・アピールするグッズ例】
- 缶バッジケース
- アクリルキーホルダー・アクリルスタンドケース
- 銀テープ収納
- 推し色ぬいぐるみ
- うちわケース
推しの缶バッジが汚れないように保護するケース。ただ保護するだけでなく、バッグにぶら下げられるキーホルダータイプや、収納できるキャラグッズタイプなど。機能性とかわいさの両立は女子の推し活の重要ポイントです。
汚れや傷がつきやすいアクリルスタンドやアクリルキーホルダーも保護ケースに入れて持ち歩きます。ケースに入れてカバンの中に潜ませれば、いつでもどこでも#推しのいる生活が実現します。
推しのイメージカラー#推し色をしたぬいぐるみやマスコット、小物。マスコット自体が推しなのではなく、推しをマスコットのカラーで表現します。つまり、推しの「概念」を表現した推し活グッズ。推しこっそりアピールしたい女子は、推し色や概念グッズを身につけて「匂わせ」ます。
コンサートや舞台で打ちあがる銀テープ。ゲットするには公演回や座席の運が左右するので、まさに戦利品です。その場に私は居た、という確かな記念品をコレクションしながら持ち歩くこともできるグッズです。
アイドルのコンサートや舞台のグッズのうちわや、手作りのファンサうちわ。コンサートグッズのうちわは、普通のうちわより大きなサイズな上、推しの顔が大きく印刷されています。推しの顔が汚れたり傷ついたりしないように、コンサートの行き帰りや、自宅での保管では、うちわの取り扱いにとても気を遣います。うちわケースは、そんな大切な推しを守る重要なグッズなのです。
ライブ・イベントで推しを全力アピールする「痛バッグ」作り
オタクグッズを収納・コレクションする缶バッジケースや、推し色でまとめたマスコット。
それらをライブやイベントに参加するときに持って行き、自分の「推し」をアピールするのもオタク活動の一環になります。
特に女性にとってのオタク活動・推し事では、ライブやイベントで推しをアピールできるトータルコーディネートした「痛バッグ」作りは、重要な活動の1つです。
痛バッグのベースを選ぶ
かつてはファッション性のない印象があった痛バッグですが、今ではファッション性と機能性を兼ねそろえたオタ活・推し活アイテム。
自分だけの痛バッグを作るため、ベースになるバッグを選ぶ基準があります。
【痛バッグ作りでベースのバッグを選ぶ基準】
- 推しの色に合わせたカラーが選べる
- 推しのカラーやグッズのカラーが合わせやすいカラーやデザイン
- カスタマイズしやすいクリアバッグと布バッグの二重構造
- キャラのぬいぐるみを見せ収納できる小窓付き
- ライブ会場に持っていきやすいショルダー
- グッズもメイク用品も入れられる容量
- コンサートうちわが入れられる大きさ
- ファッションとしても持てるデザイン性
そうして選んだバッグに、ケースに収納した缶バッジやアクリルキーホルダー、推し色のぬいぐるみ、推しのオフィシャルグッズのぬいぐるみ、推し色だったから衝動買いしたコスメ、文具、推しっぽいと感じたモチーフアクセサリー、などをバランスを見ながらバッグに付けていきます。大切なのは、自分がかわいい、イイ感じと思えるようにカスタマイズすること。
これで、世界に1つだけの推しバッグの完成です。
オタ活・推し活グッズを求めるファンの気持ち
オタ活・推し活でをするアイドルやアーティスト、キャラクターファンの気持ちは、一言では表せないたくさんの想いが詰まっています。以下で、その想いの代表的なものを挙げてみました。
【オタ活・推し活する人の気持ち】
- 推しのグッズをきれいにコレクションしていきたい
- 「私はコレが推し!」推しをアピールしたい
- カスタマイズすることで自分だけの特別感を出したい
- メイクやファッションも手を抜かずおしゃれにかわいく推し活したい
#推しがいる生活とは、普段の生活やファッションも推しを前提としたものに染まっていく楽しさです。 その楽しさや推しの素晴らしさを周囲の人にも伝えたい気持ちがあふれ出るのが#推し活なのです。
オタ活、推し活をするファンを意識したオリジナルグッズ製作では缶バッジなどのグッズをきれいに収納して保管できるかゆいところに手が届くもの、コンサート会場でも使いやすい現実的で機能性の高いもの、女子の心に刺さるような可愛さやおしゃれさ、オタク心をくすぐる洒落の効いたものが求められています。
オタク心やファンの気持ちの一部を代弁する形で、オタ活応援グッズについて紹介させていただきました。
既存のグッズをコレクションしたりアピールしたりしたいオタク心を汲み取った、かわいく機能的な収納アイテムをキャラクターグッズと一緒に展開できると、よりいっそうファンに喜んでもらえるのではないでしょうか。
今後のオリジナルグッズ製作でのヒントになれば幸いです。