近年、食品飲料メーカーや飲食店によるオリジナルグッズが目に付くようになりました。自社のキャラクターや看板商品を活かしたユニークなオリジナルグッズが人気を呼ぶことで、商品そのものによる売上への貢献はもちろん、幅広いファン層の獲得や認知の拡大といったブランディングにも役立っているようです。
ここでは、そうした事例を紹介しながら、オリジナルグッズ作り・ブランディングのヒントをお伝えします。
目次
かぶりつきたいくらいかわいい!【飲料食品・外食業界】フード系オリジナルグッズ・販売商品をご紹介!
食べ物にまつわる、インパクトあふれるオリジナルグッズが大集合!人気キャラクターをグッズ化したものをはじめ、ひとめ見て「おいしそう!」と食欲をかきたててくれるオリジナルグッズや、見慣れた有名飲食店のデザインや人気商品のパッケージが、こんなにオシャレなアイテムに?という驚きの展開まで、デザインや企画内容別にカテゴリに分けてご紹介します。見た目のインパクトはもちろん、話題性もばつぐんのフード関連オリジナルグッズ・販売商品から、新しいアイデアを取り入れてみませんか?
事例紹介 かわいいあの子がこんなオリジナルグッズに!「イメージキャラクター型」
まずは、商品や飲食店を司るかわいいイメージキャラクターがそのままオリジナルグッズになった事例をご紹介します。
崎陽軒「ひょうちゃん」
シウマイ弁当で有名な崎陽軒のオリジナルキャラクター「ひょうちゃん」は、シウマイに欠かせないしょう油入れのキャラクター。白いひょうたん型のしょう油入れに、「フクちゃん」などの漫画で知られる横山隆一さんが「目鼻をつけてあげよう」と48種類もの豊かな表情を描いてくれたことから誕生しました。
今もシウマイの箱を開けば必ず入っているひょうちゃんは、オリジナルグッズになっても変わらず表情豊かです。
ぬいぐるみ
引用元:https://onlineshop.kiyoken.com/products/detail/1551
ひょうちゃんの笑顔をいつでも眺めていたいあなたにぴったり。ふわふわの手触りとボリューム感たっぷりのぬいぐるみは、だっこして遊んだり枕元に飾るのはもちろん、座らせた状態で飾ることもできます。
小皿
引用元:https://onlineshop.kiyoken.com/products/detail/1555
シウマイ用としょう油用、ふたつのスペースに分かれたひょうちゃん小皿です。おうちでシウマイを温め直して食べる際には欠かせません。
カクダイ製菓クッピーラムネ「うさぎ、りす、ことり」
動物たちが、仲良くラムネを食べるレトロポップな絵柄が特長の「クッピーラムネ」。可愛らしいキャラクターをかたどったオリジナルグッズが公式ショップで展開されています。
キーホルダー
キャラクターキーホルダー
円形キーホルダー
引用元:https://kuppyramune.theshop.jp/
うさぎとりすが印象的ですが、実はクッピーラムネのキャラクターは「ことり」も含めた3人(匹?)。キャラクターたちだけでなく、レトロな書体の「クッピーラムネ」のロゴキーホルダーも人気です。
日清食品 チキンラーメン「ひよこちゃん」
引用元:https://www.chickenramen.jp/hiyokochan/
看板商品「チキンラーメン」のオリジナルキャラクター「ひよこちゃん」は、登場以来35年、途中デザインリニューアルを経ても高い人気を保っています。ぬいぐるみや文房具など、オリジナルグッズの種類も豊富です。
チキンラーメンひよこちゃん LaQ
引用元:https://store.nissin.com/products/1005616
こちらは、日清食品オンラインショップでしか買えないオリジナルグッズ。立体パズルブロック「LaQ」になったひよこちゃんです。チキンラーメンもLaQも、「日本発の発明品」であり、「誰でも簡単に作れる」という共通点を持つことから実現したユニークなオリジナルグッズです。
事例紹介 思わず食べちゃいそう!「食べ物そのまま型」
続いて、まるで食べ物そのもののような見た目が特徴の、なんともおいしそうなオリジナルグッズをご紹介します。
三島食品 ふりかけシリーズ
ごはんのおともにぴったりな「ゆかり」のほか、「あかり」「うめこ」「ひろし」など、独特のネーミングで人気の三島食品のふりかけシリーズ。パッケージの真面目な印象を逆手に取ったインパクト大のオリジナルグッズを展開しています。
ふりかけクッション「ゆかり」
引用元:https://www.mishimashop.jp/view/item/000000000214?category_page_id=ct10
しそふりかけ「ゆかり(R)」が、約9個分もの大きさのクッションに!裏面にいたるまで、ふりかけのパッケージが忠実に再現されています。その大きさから、間違えてごはんにかけようとしてしまう心配はなさそうですが、インパクトは抜群ですね。
崎陽軒
キャラクター「ひょうちゃん」のグッズに続き、崎陽軒からは看板商品そのもののおいしそうなオリジナルグッズをご紹介します。
昔ながらのシウマイブランケット
引用元:https://onlineshop.kiyoken.com/products/detail/1549
引用元:https://onlineshop.kiyoken.com/products/detail/1549
ロングセラー商品「昔ながらのシウマイ」をかたどったブランケットです。表面は真っ赤な包装紙、そして裏面には箱の中身のシウマイたちがプリントされているという徹底ぶり。もちろん、カラシに、しょう油入れのひょうちゃんもちゃんと描かれています。
岩下食品
「岩下の新生姜」でおなじみの岩下食品では、こんなユニークなオリジナルグッズを展開しています。
岩下の新生姜「万年筆インク」
引用元:https://www.shinshoga.shop/shopdetail/000000000315
看板商品である「岩下の新生姜」の漬け液のようなピンク色の万年筆インクです。水でのばせば生姜を思わせる淡いイエローに変化するうえ、なんと「岩下の新生姜」をイメージした香りまで付いています。おなかがすいていると、思わず食べたくなってしまうかもしれません。
事例紹介 あのデザインがこんなオリジナルグッズに!「ブランドコラボ型」
最後は、人気の飲食店と人気ファッションブランドがコラボした結果、驚きのカッコよさに進化したパターンをご紹介します。
餃子の王将
人気の餃子チェーン「餃子の王将」が、ファッションブランドとのコラボレーションで話題になった事例です。ジャーナルスタンダードやレイジーブルーといったブランドとコラボレーションすることで生まれたオリジナルグッズは、ファッション通もうなるスタイリッシュなテイストながら、おなじみのロゴが巧みにデザインに落とし込まれており、ばっちり「餃子の王将」のオリジナルグッズであることが見て取れます。期間限定商品ながら、餃子の王将ファン、ブランドファンの両方から好評を博しました。
餃子の王将×ジャーナルスタンダード
引用元:https://baycrews.jp/blog/detail/3133973
あえて厨房や店内などでも使われていそうな「ユニフォームっぽさ」も意識したという、ジャーナルスタンダードとのコラボレーションによるオリジナルグッズです。
餃子の王将×レイジーブルー
引用元:https://www.dot-st.com/rageblue/cp/gyoza_no_ohsho_2nd
「ぼくらと、餃子の王将」というキャッチコピーとともに展開されたレイジーブルーとのコラボレーショングッズ。創業55年を超える老舗チェーンが若い世代にも浸透している証左として人気となりました。
天下一品
代名詞ともいえる「こってり」ラーメンが人気のラーメンチェーン天下一品では、フランスのスニーカーブランドルコックと、まさかの「鶏」つながりの異色コラボレーショングッズをリリースしています。
天下一品×ルコックスポルティフ
引用元:https://www.tenkaippin.co.jp/2022lecoq/
天下一品の50周年を記念して2021年にリリースされた限定コラボスニーカーは、人気のため瞬く間に完売してしまいました。再販を求める声に応え、現在デザインを一部リニューアルして天下一品のオンラインショップにて数量限定で販売されています。ルコックのシンボルマークである鶏が、天下一品の「こってり」の素である鶏がらになっている、双方のファン垂涎のアイテムです。
タリーズコーヒー
タリーズコーヒーでは、ナノ・ユニバースとのコラボレーションにより、コーヒー殻を使用して染色したサステナブルなオリジナルTシャツが販売されました。
タリーズコーヒー×ナノ・ユニバース
引用元:https://store.nanouniverse.jp/feature/tullys/
食品廃棄物を再活用するプロジェクトFOOD TEXTILEにより、エスプレッソを抽出した後のコーヒー殻で染色したアイテムのリリースを行ってきたタリーズコーヒー。こちらはナノ・ユニバースとのコラボレーションによる、コーヒー色のオーガニックコットンTシャツです。タリーズコーヒー、ナノ・ユニバース双方のオンラインショップで、バージョン違いのウェブ限定商品として発売されました。
すでに完成しているデザインをオリジナルグッズ化するコツ
「おいしそう」「かわいい」といった魅力を異なるジャンルでどう生かすか
人気商品や人気店は、それ自体がひとつのブランドです。オリジナルグッズ作りにおいても、商品のオリジナルキャラクター、食品のパッケージデザイン、飲食店のブランドイメージといった、既存の完成されたデザインをいかに異なる分野のプロダクトに転換できるかが肝要になります。
ターゲットに向けたデザインやアイテムの選定に加え、ブランディングの一環として自社らしさをどう表現していくかを重視することで、新規顧客の獲得や、ファンの満足度の向上につながります。オリジナルグッズを起点に、長く愛されるブランドに育成することも可能です。
まとめ
すでにブランドイメージが確立しているフードや飲食店をモチーフにした、ユニークなオリジナルグッズをご紹介しました。異なるジャンルに既存のイメージを取り入れることで、相乗効果をもたらすオリジナルグッズの展開方法としてぜひ参考にしてください。
トランスでは、キャンペーンプラン・ブランディングから相談できるコンサルティング型セールスプロモーションをはじめ、オリジナルグッズ・ノベルティグッズ作りを幅広く手掛けております。 グッズ作りのヒント、キャンペーン企画についてのご相談などは、ぜひお気軽にお問い合わせください。