今回は、トランス社員メルウチカリコが、巷のイベントのグッズをレポートしてゆきます。
『文具女子博2020』は11月27日(木)~11月29日(日)に東京流通センターにて開催されました。今年は、新型コロナウイルス感染症予防対策として、完全事前予約、入場チケットによる日時指定制、完全入れ替え制にて実施。各ブースの販売担当者さんはマスクにフェイスシールドを着用するなど対策がなされておりました。
そんな新しい様式で迎えた文具女子博で見つけた文房具を考察。オリジナル文房具の企画・製作のヒントをご紹介します。
今年のテーマは旅。文具女子博限定のオリジナルグッズ
懐かしいは新しい。レトロテイストのエモさの理由
今回私が文具女子博を回る中で、特に目に留まったのが「レトロテイスト」の文房具。平成生まれの私が、昭和らしいデザインに魅せられる理由は何か・・・淡い色使い、印刷の色ムラ、特徴的なフォント、手書き感、紙の質感など、洗練されているとは言えない安っぽさに、懐かしさと新しさの両方を感じます。
①窓付きポーチ
文房具セットなどで見かける窓付きポーチ。中身が見えるので取り出しやすいく、中身を魅せる収納ができます。「オシャレセット」と「はとのイラスト」のプリントのこのややダサい感じがレトロ。どんなにかわいくてトレンドなアイテムを入れても、この「オシャレセット」と「はと」のプリントが勝ってしまうような面白さがたまりません。
②ワッペンキーホルダー
テキストで「パン」「令和」とどストレートに表現したキーホルダーは、説明が難しいのですが『何か』中毒性を感じます。たくさんある中から2つを選ぶのにとても迷い、追加購入して並べて飾りたいところです。ワッペンの風合いと、イラストの平凡さがシナジーを生みレトロ感を増大させています。
③スリッパキーホルダー
日本の旅館、ホテルでよく見かける、履くとひんやりするスリッパ型キーホルダー。シルエットはもちろん、この色もかなりリアルですよね。普段このスリッパを深く愛している方、意識している方は少ないかと思いますが、こうやってミニチュアになると放っておけない、気になる存在になります。素材感まで本物そっくりであり、「ホテル」というロゴもレトロなフォントでノスタルジックですね。
④マッチ箱入りメモ
最近見かけることが少なくなったマッチ箱風の小箱に、版画テイストのプリントはほっこりしますよね。「喫茶ペンギン」というプリントをみると、昔は喫茶店でもらえたオリジナルのマッチ箱を思い出しますね。今見かけることが少なくなったマッチ箱モチーフだからこそ、めずらしくてノスタルジックな気持ちにさせてくれるアイテム。
⑤箱入り修正テープ(お買い上げノベルティ)
並べられていた際、最初はこれが修正テープだとは思いませんでした。修正テープとはかけ離れたプリントデザインが意外性を生み、手に取らずにはいられないパッケージ。マッチ箱型の紙箱であることで、温かくどこか懐かしい印象を与えつつ、脱プラスチックを考慮したパッケージであることも好感が持てますね。(こちらは文具女子博限定商品。)
⑥ダイカットレターセット
使うのがもったいなく思える、封筒付きのミニレターセット。水彩手書き感、太さに強弱のあるフォントの絵柄がレトロ。手紙をもらった相手もなかなか捨てづらい、とても愛着を感じるプリント&シルエット。絵柄のシルエットを生かしたダイカットの用紙は、文字を書いて渡すだけでなく、ノートへ貼り付けてデコレーションパーツにしてみたり、壁に貼ってガーランドのような飾りつけに使ったりと楽しみ方の幅が広い!
マステとは違う!デコレーション養生テープが今アツい!
梱包備品、工業用の粘着テープ…黄緑や透明色…という印象がある養生テープ。その丈夫さや水に強い特性、透明感を生かした絵柄や写真入りの養生テープが続々と販売されています。紙へ貼って剥がせるマスキングテープに対して、ガラスやプラスチック容器にもしっかりと貼れるため(素材によっては剥がすことも可能)、DIYデコレーションアイテムとして注目が高まっています。また、フリマアプリの荷物発送時に可愛く&しっかりと封を閉じることができるので、『デコレーション梱包』アイテムとしても人気。プリントがはっきり出るので、キャラクターや肖像写真の柄もキレイに表現可能です。
使う人を美しく魅せてくれるジュエリーのような文房具
ジュエリーの金属色の中で女性からの人気が高い、ピンクゴールドを基調とした、ボールペン、スティックのり、ゼムクリップ。文房具そのものの色やシルエットで写真映えするアイテムも魅力的ですが、ジュエリーやコスメのように「使う人を美しく魅力的に見せてくれる文房具」という視点はとても参考になりますね。
文房具を道具としてだけでなく、装飾品として取り入れることを意識すると、いままで文房具がノベルティや販売グッズで企画にあがらなかった場面でも、「ブランドの世界観を訴求するアイテム」として前向きに企画・製作を検討できるかもしれません。
御朱印関連グッズがたくさん!もう、ひとつには決められない!
昨年に比べても御朱印関連グッズが多く販売されていた気がします。選ぶことが難しいほどの御朱印帳や、御朱印バンドが販売されていました。漫画やアニメの聖地巡りなどの目的も加わり、子どもから大人まで幅広い世代の方々が御朱印帳を持つようになったのは、ここ数年の見逃せない社会現象ですね。
ゴムバンドは、バッグの中で御朱印帳が開いてしまうことを防ぐことが出来るほか、御朱印帳を彩るアクセサリー的存在。
③の御朱印バンドのアマビエさんのようにお守りとしての役割もあります。
②ゴムバンド付きがま口は、500円玉が入るサイズで、初穂料(御朱印代)を御朱印帳と一緒に持ち歩くことができて便利です。
懐かしいは新しい。レトロテイストのエモさの理由
最後に、定番アイテムですが目を引く、プリントの工夫で視覚にうったえる文房具をご紹介。
①ジップ袋
ジップ袋は文房具や生活雑貨として定番のアイテムではありますが、今回手に取らずにはいられなかったジップ袋をご紹介。半透明のフィルムで中身が優しく透け見えるジップ袋。写真加工アプリのフィルターのようなエモーショナルな見映えにうっとり。ステンドガラス柄は特に人気だそうです。
透け感を生かした写真のフィルターのようなプリントで、アーティストグッズであればツアータイトルやアルバムの抽象的な世界観を表現したり、コスメやアパレル業界のノベルティグッズやパッケージであれば、ブランドの世界観をエモーショナルに訴求することができそうですね。
②丸型メモ
上から見たら丸いものの写真をプリントしたメモ帳。上の写真のアイテム以外にも、果物の断面や木の断面などがあり、ついつい見入ってしまい、コレクションしたくなるアイテム。このメモ帳でメッセージをいただいたときは、しばらく捨てられなかったですし、その方にセンスを感じました。
実は周りにたくさんある、ある方向からみると丸いもの。製品の蓋、製品の断面、製品の中身をメモ帳に落とし込むと目を奪われるユニークなメモ帳が完成するかもしれません。
さて、いかがでしたでしょうか。
いくつかのポイントに着目して、ユニークな文房具をご紹介しました。トランスでも、形状やデザインにこだわったオリジナル文房具の製作が可能です。おうち時間が増えて、自分の身の回りのものをコーディネートしなおしたり、デコレーションしたり…こんな時だからこそ、文房具の力を借りて生活に彩りを添えてゆきたいものです。
ぜひ、オリジナル文房具(ステーショナリー)の企画・製作をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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メルウチカリコ
株式会社トランス2017年入社。今年で文具女子博を取り上げさせていただくのは3回目。毎年初めましての文房具にたくさん出会えるので楽しみです。文房具は道具として便利さを追求するだけでなく、自分が持っていて、使ってワクワクするか、プレゼントした相手がもらったとき、使った時にワクワクするかどうかも大切。洋服、時計、車…と同じですね!
今年のテーマは「ときめきの文具旅」。新型コロナウイルスで遠出できない消費者に文具旅行気分を提案しているそうです。
①B6リングノート
今年の文具女子博のコンセプトビジュアルがプリントされたノート。オリジナルノートは、印刷面が広いので、表紙のデザインで大きく印象が変わりオリジナリティを創出できます。特にノートを必要としていなくとも、表紙のデザインにひとめぼれしてノートを購入した経験のある方は多いのではないでしょうか。
②鉛筆付きノート
背の部分に、スピン(しおりとなる紐)がついたミニ鉛筆を挟み込むことができるミニノート。ペンとノートを瞬時に手元に用意できずに筆記のチャンスを逃したことはありませんか?ノートの厚みに綺麗に収まり、収納できる鉛筆はとっさのメモをとる場面に大活躍。
③ボールペン
文具女子博のロゴと、飛行機と旅行バッグのイラストがプリントされたボールペン。今回のコンセプトに沿った、ボディ同様スカイブルーのインク色になっています。
④輪ゴム
手のひらサイズの箱がかわいい。昔から変わらない輪ゴムの箱が文具女子博のレトロなビジュアルにマッチ。箱を開けると意外なピンク色の輪ゴムが・・・!繰り返し使うこともある輪ゴムだからかわいい色は嬉しい。
⑤ミラー(お買い上げノベルティ)
一定金額を購入するともらえるノベルティ。文具女子博の記念になりますね。手のひらにすっぽり収まるミニサイズだから、化粧ポーチやポケットにらくらく収納可能。