コロナ禍からの解放により、経済活動が活発化した2023年。
2024年の人々の動きはどうなっていくでしょうか?
今回のコラムでは、最新のトレンドを捉え、企業のグッズ製作や販促品に活かすためのヒントを提供します。
予測される消費傾向、ファッショントレンドなどを参考に、2024年春夏のトレンドとなるバッグや雑貨の特徴を考察します。
目次
2024年の消費傾向予測
活動意欲の高まり 2024年は「レジャー」にお金をかけたい
数年つづいたコロナ禍からの解放により、エンタメや外食など人出が戻ってきた2023年。
2024年は、いままで自由に遊びに行けなかったことから活動意欲が高まり、旅行やおでかけなど「レジャー」に消費意欲が向いているようです。
近年の値上げラッシュ、節約志向は続きますが、安・近・短の小旅行なども含め、手軽な非日常体験の需要が高まると考えられます。
また、ライブ・コンサートなどのエンタメイベントが復活し、2024年も盛り上がっていくことが予想され、鑑賞や遠征などにまつわるグッズにも注目が集まりそうです。
「体験」としての消費
“「旅行」にお金をかけたい”という傾向が予測されるように、「体験」としての消費に価値が見出されているようです。
ECや店舗で単純に商品を購入するだけでなく、「店頭で実際に手に取ったものをオンラインで購入する」、「自分好みにカスタマイズした商品の購入」、「購入したものを身に着ける・持ち歩くことで特別な気分になれる」など、モノとしての価値だけでなく、『自分の心が動く購入体験ができるかどうか』が重要になってきます。
2024年春夏トレンド:エンタメグッズに起こる変化
声だし・マスク着用の制限が緩和され、復活したエンタメ業界。
ライブ・コンサートと、推し活シーンは今後も盛り上がっていくと考えられます。
アクリルスタンド(アクスタ)やアクリルキーホルダー(アクキー)は推し活グッズの定番として定着していますが、その中にも“変化”を加えるのがトレンドになっているようです。
アクスタ・アクキーなどのグッズが進化
ファンに新鮮さや新たな満足感を感じてもらうため、アクスタやアクキーなどの定番グッズにひと工夫加える潮流が見えています。
複数個ならべるとデザインが完成する、連結するなど“コレクション性”を高めたものは、ファンの購買意欲をそそり、客単価の向上が期待できます。
また、AR機能を使い、スマートフォンのカメラを使うとイラストが浮き出てくる仕掛けや、
NFC機能を使ってICチップのデータを読み込むことができる仕掛けなど、リアルで手に取るグッズとデジタルの融合など、“ひと手間の体験”がキーワードになっています。
アクリルスタンドに次ぐアクリル○○の登場
アクリルという素材は比較的安価で、フルカラー印刷も可能なため、推しが印刷されたグッズを手軽にコレクションできるアクスタが推し活グッズとして定着しました。
しかし、アクスタが登場してから数年、いまではファンも企業も、アクリルに次ぐ推し活グッズを求めています。
さらに新しいグッズが登場するまで、アクリルの加工のしやすさを活かした“アクリル○○”の開発が増えるでしょう。
市場では、アクリルグラスマーカーや、アクリルカードなど、コレクション性の高い新たなアクリルアイテムが生まれています。
トランスが展開する【推し研】では、アクリルカラビナ、アクリルフォトプロップス、アクリルフォトスタンドなど、ファンのニーズをとらえた新たな推しプロダクトの研究を行っています。
2024年春夏トレンド:バッグ 形状と素材に注目
続いて、2024年の消費者マインドや、ファッショントレンド、トレンドカラーなどの要素を踏まえ、2024年春夏のトレンドになるバッグについて紹介していきます。
ギャザーバッグ
23年秋ごろから見られ始めているバッグ。
K-popアイドルが着用したことから火が付いたファッショントレンド『バレエコア』の流行に伴い、フリルなどのひらひらしたエレガントさ、はかなげなかわいらしさが注目されています。
トートバッグやショルダーバッグの持ち手、ストラップ部分がギャザーになっており、コーディネートに可愛さをプラスできます。
ギャザーバッグは、ガーリーなファッションから、ストリートファッションにも合わせられる、万能なバッグです。
ビッグトート
大きめサイズのトートバッグがトレンドに。
多くのブランドが、2024年新コレクションとして大きめのトートバッグを発表しており、定番の形状以外にも、丸みのあるもの、四角マチのものなどがトレンドになりそうです。
消費傾向の予測にもあるように、「旅行・レジャー」にも通じるよう、折りたたんでスーツケースに入れたり、推し活グッズ収納がしやすかったり、機能的な要素を含めた大きめトートバッグも需要が高まるでしょう。
フリンジ
アパレルアイテムをはじめ、バッグにもひらひらと動きのあるフリンジがトレンドに。
バッグと同じ生地をつかったフリンジや、ビーズを使ったもの、短いフリンジ、長いフリンジなど、フリンジの付け方で個性を出すことができます。
バッグだけでなく、ポーチやキーホルダーにも取り入れられる要素です。
ゴールド・シルバー メタリックカラー
ファッションシーンでは、“普通”スタイルを極めた「ノームコア」が流行。
服がシンプルになりがちなトレンドのなか、ゴールドやシルバーなどメタリックな要素がアクセントになります。
節約志向は続いていますが、ラグジュアリー感を演出でき、エネルギッシュな印象を与えるメタリックカラーがホットです。
光沢・とろみ素材
バレエコアスタイルに影響し、やわらかさのある生地がトレンド。
やさしく反射する光と生地のとろっとしたやわらかくひんやりとした感じが春夏らしさを演出します。
トレンドのモチーフであるリボンやギャザー、フリル、トレンドカラーであるパステルカラーの淡い雰囲気との親和性が高い素材です。
シルク素材や、きめ細かいポリエステル素材などを使うとよいでしょう。
サステナブル素材
酷暑や暖冬などの異常気象や、自然災害などが消費者に与えたインパクトは大きいもの。
世界中で環境課題に関する新たなルール、法律が次々と制定されており、日本においても、消費者も企業も、地球環境に対する改善意識が高まるでしょう。
回収した資源をリサイクルして作られた素材などの展開が増えていくと予想されます。
2024年春夏のトレンドカラー
2024年春夏のトレンドカラーは?
PANTONE社が毎年発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー」や、日本流行色協会が発表する「2024年の色」など、世相や人々の心理を反映した年間のトレンドカラーなどを参考に紹介していきます。
パステルカラー:「ピーチ・ファズ」「モデレート・ブルー」
2024年春夏のトレンドカラーには、淡いオレンジの「ピーチ・ファズ」や、明るくクリアな青「モデレート・ブルー」など、優しい色味が中心となります。
これらのパステルカラーは、柔らかな印象が特徴で、バレエコアの流行も相まって、今取り入れたいカラ―です。
他にもフレッシュなグリーンや、明るいイエローなどの春夏らしいさわやかなカラーがトレンドに。
モダンなカラー:ベージュ、グレー
ファッショントレンドにおいて、「普通ファッション」であるノームコアが流行。
ノームコアはブラックやホワイト、ネイビーなどのシンプルなカラーが使われますが、シンプルでベーシックなコーディネートながらモダンな印象を与えるベージュやグレーも今期はおすすめ。
深みのあるチェリーレッド
2023年秋冬にトレンドだった情熱的なレッドですが、今期はより深みのあるチェリーレッドやワインレッドなどがトレンド。
落ち着いた大人っぽい雰囲気を作りたいときには、深みのある赤を使うのがトレンドです。
まとめ:2024年春夏トレンドをオリジナルグッズ製作に活かす
最後に、2024年春夏のトレンドをオリジナルグッズ製作に活かすためのポイントをまとめます。
- フリルや光沢感のある素材、パステルカラーなど明るく優しい色味、バレエコアの流行が影響
- 消費者の行動は活発化 「旅行」で活躍するバッグ、外出先でも推しを撮れるアイデア
- 昨年の異常気象により、環境への意識が高まる
これら2024年のトレンドをとらえ、活発化していくと予測される市場で、他に負けないグッズの製作に活かしましょう。
トランスは、幅広い業種の企業様とお取引があり、さまざまな分野のトレンドアイテムをグッズ製作に取り入れています。
異業種のトレンドを活用したグッズ製作が可能です。
意外なアイテム選定・企画のコンセプトなど、担当までご相談ください。
おすすめコラム
セウヘイ
株式会社トランス社員。2024年のトレンドカラーでは「人とのつながり」がキーワード。人と助け合い、支え合い、温かさ・心地よさを表す色を身に着けて、みんなでやさしい気持ちになりましょう。
更新日:
株式会社トランス