『トライタン』という素材を聞いたことがあるでしょうか。
医療器具に使用されたり、飲食店のグラスがトライタン製のグラスに切り替えられたりしており、聞いたことがある、もしくは使ったことがあるという方もいるのではないでしょうか。
トライタンは、近年注目されている合成樹脂素材で、グラスやタンブラー、ボトルなどに使われています。
注目される理由はどこにあるのか。
今回は、そんなトライタンの素材の特徴を解説していきます。
トライタンとは?素材の特徴を解説
トライタン(Tritan™)は、医療器具の製造をするイーストマン社が開発した、「コポリエステル樹脂」という合成樹脂の素材です。
プラスチックの素材ですが、一般的なプラスチック製品となにが違うのでしょうか。
トライタンの素材の特徴について解説します。
耐久性が高い
ガラスのコップを落とせば割れてしまいますが、トライタン製のグラスは落とした程度では欠けも割れもしません。
その耐久性の高さを売りにして、車で踏んでも割れないことを実証した映像も公開されているほどです。
耐久性の秘訣は、程よく弾力があること。
弾力があり、力が加わるとしなるため、衝撃を分散させることができます。
大手レストランチェーンのグラスがトライタン製に切り替えられたというニュースがありました。
グラスを割ってしまってお客様を不快な気分にさせることもなく、割れた分のグラスを補填するコストもかかりません。
透明度が高い
ガラスやステンレス製品に比べると、プラスチックのグラスやボトルはどうしてもチープさが出てしまいます。
しかしトライタンは透明度が高く、まるでガラスのように透き通っています。
一見しただけではガラスと見間違えるほどの透明度で、高級感すらあります。
安全性が高く衛生的
プラスチックの素材の中に含まれる、「BPA(ビスフェノールA)」という化学物質は人体への悪影響が懸念されています。
トライタンの素材である「コポリエステル樹脂」はBPAフリーのため、健康面でも安心して使うことができます。
また、アルコールスプレーによる消毒も可能なので、トライタン製の食器の衛生面も保つことができます。
耐熱性が高い
一般的なプラスチック製品や、薄いガラス製品は耐熱性が低く、熱い飲み物を入れたり、食洗機に対応していなかったりする場合があります。
トライタンの耐熱温度は90度前後とされており、熱い飲み物の利用にも、食洗機での洗浄にも対応しています。
熱湯消毒ができるのも衛生的ですね。
トライタンを使ったアイテム
ガラスのような透明度に、高い耐久性と安全性を持つトライタン。
トライタンの素材の特性が発揮されるアイテムをご紹介します。
クリアボトル
透明の高さと、素材の軽さを活かしたクリアボトルです。
ステンレスボトルよりも軽く、外出先で飲み物を飲み終わっても重さが気になることはありません。
また、透明度が高く中身が映えるため、カットしたフルーツを入れたデトックスウォーターを入れておくのもおすすめです。
耐熱温度は90度なので、汚れが気になる底やフタ部分の雑菌問題は熱湯消毒、またはアルコール消毒で解決できます。
ワイングラス・シャンパングラス
一般的なワイングラスといえば、細く薄い、繊細なガラス製品であるがゆえに、割れやすいため慎重に扱う必要があります。
トライタン製のワイングラスは、耐久性の高さを十分に発揮します。
通常破損しやすいボウル部分、ステム部分は、しなって曲がるため折れにくくなっています。
コロナ禍によりアウトドアニーズが高まっていることもあり、ワインやシャンパンは、ピックニックやバーベキュー、キャンプ時など、屋外でカジュアルに楽しむ方も増えています。
割れる心配もなく持ち運べる“割れないワイングラス”が大活躍するでしょう。
また、小さいお子様がいるパーティーでも、シャンメリーを“割れないシャンパングラス“に注いであげれば、うっかり落として割れる心配もなく楽しむことができます。
浜辺や船上、ホームパーティーなど、ガラスが割れると危ないので紙コップを使うような場面におすすめです。
スタッキングカップ
重ねて場所を取らずに収納しやすいカップです。
ガラス製のカップを重ねると、万が一倒れてしまったりした場合に割れてしまう心配があります。
トライタン製なら倒れて割れる心配もありませんし、ガラス製のカップに比べて半分ほどの重さのため、飲食店などで大量に運ぶシーンでも楽に作業ができます。
食洗器にも対応しているので、まとめて洗ってしまうことも可能です。
トライタングッズの活用シーン
さまざまなシーンで活用できるトライタンのグッズ。
オリジナルグッズとしてトライタン製のグッズを展開するアイデアの一例をご提案します。
食品・飲料のキャンペーン景品として
カジュアルなシーンで楽しむコンセプトのワインや、アウトドアシーンで食べてほしい商品など、屋外での利用シーンを想定した商品のキャンペーン景品に最適です。
バッグに入れて持ち運んでも“割れない”を売りにしたドリンクウェアをノベルティとして活用できます。
また、フルーツや野菜のキャンペーンでは、透明で美しいボトルでデトックスウォーターやサングリアを作っているビジュアルを合わせれば、ノベルティのトライタン製ボトルにも興味を示してもらえるのではないでしょうか。
展示会・講演会のノベルティとして
展示会や講演会の来場記念にステンレス製のタンブラーが配られているのを目にしたことがあるかと思います。
トライタン製のグラスやボトルなら軽くて持ち帰りやすいうえに、見た目も高級感があるため、喜ばれる記念品として展開できます。
一風変わったプラスチック素材、トライタンの魅力をお伝えしました。
その素材のユニークさに、商品や販促物への導入へ、注目が高まっています。
ただのプラスチック食器ではない、トライタンのグラスやボトルの製作を検討してみてはいかがでしょうか。
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セウヘイ
株式会社トランス社員。サンプルのトライタングラスを社内に置いておいたら、「これガラスじゃないの?!」という声を早速聞くことができました。さすがの透明度の高さです。